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[横浜]午前中の全体ディスカッション

午前中のディスカッション 「こうしたい、けどできないこと」

最初に実行委員の早乙女より、産科医療問題の全体像を伝えるプレゼンテーションをしました。その後、全体ディスカッションをしました。
テーマは「○○したいけれど、できない」。
まずは、お産する人と医療者、それぞれどんな苦悩があるのか。何を望んでいて、何が壁になっているのかを、知り合うための時間を作りました。

例えば、「ゆっくり話しを聞きたいけど時間がない」、「医師に質問したいけど目をみてくれない」、「母子同室にしたいけど混合病棟で無理」「産婦さんのそばにいてあげたいけど、手が足りない」などなど、本当はこうしたいけど、なかなか叶うことができないといった、あなたの苦悩、ジレンマをぜひ聞かせてください!

ということで、次々挙手していただき、自分のジレンマを話していただきました。一部ご紹介させていただきます。

集まったご意見

(テープ録音をしておりませんでしたので、実際のご発言と言葉が異なることもあるかもしれません。ご了承下さい)

  • 「いいことをしようと思うが体力的・経済的負担が大きくて、限界が近づいている」(開業医)
  • 「助産師学生に、よい実習をさせてあげたいが、実習受け入れ施設の確保が難しい」(大学教職員)
  • 「女性によリ添える助産師学生を育てようと頑張っていますが、助産師としての力を発揮できるよい就職先がみつからない」(大学教職員)
  • 「勤務している診療所に助産師は私ひとり。母乳ケアをしてあげたいがベビーはみんな粉ミルクをたくさん飲んで満腹だから寝てばかり。授乳に関して申し送りすらない」(勤務助産師)
  • 「あたたかいお産の介助を夢見て助産師になったが、分娩数がすごく多い病院で、機械的なお産をしている毎日。疲れました。心のバランスを崩して休職中です。」(勤務助産師)
  • 「分娩直後からの母子同室にしていきたいと、上の人たちにかけあっているが、なかなか受け入れてもらえない」(勤務助産師)
  • 「分娩介助で、産婦さんの思うような姿勢でいてほしいし、リラックスしてほしいし、産婦さんの気持ちを本当に守ってあげたい。でも医師が傲慢な言葉でどなって妨げてしまう」(勤務助産師)
  • 「自宅出産したいけれど、医師に健診に行くと開業助産師さんの悪口を言う。開業助産師さんは医師の悪口を言う。一体どうなっているのですか」(母親)
  • 「帝王切開しました。二度目のお産で経膣分娩にトライしてくれる病院がみつからない」(母親)
  • 「人手がない、余裕がない、愛がない、自分を活かす場がない、そんな医療者の方を、私なりに支えたい。お返ししたい。お金や物などでは返せない。あたたかな社会になりますようにと、祈りたい」(母親)
Last modified:2006/06/03 14:42:23
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References:[[横浜]ご参加ありがとうございました] [終了した大会]