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「どうする?日本のお産」プロジェクト - q10 Diff

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!【質問9】医療消費者に望むこと・できることはなんですか?
*この項目は2006/5/25に追加されました。


だまって医師の前に座れば、ピタリと自分に良いように事を運んでくれると思わないで欲しいです。他人同士なのだから分からなくて当たり前。萎縮せずに思ったこと、不安な事を口に出して下さい。それで理不尽に怒るような医師なら「自分と相性が合わなかったのだな」と思えばいいだけの事。仕事をしていると、馬の合わない人とでもそのプロジェクトを仕上げようとしますが、それと同じことでは?「赤ちゃんを無事に産む」という目標を達成するために、まずは先生と話をする事から始めて下さい。【千葉県印西市/主婦】
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子ども達にあたたかい自分のお産の話がしてあげられるようなお産をしていただきたいです。自分のお産は自分(赤ちゃんと家族)で決める・望むという覚悟を持って臨んでいただきたいです。【埼玉県狭山市/助産師】
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これまで日本のお産は「世界一」であったのだが崩壊の危機に面していることを知って欲しい。その原因の一端を担っているのは悪質な一部の消費者団体にあるということも考えて欲しい。【宇都宮市/産科医】
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お産がリスクを持つものであることを再確認する。不幸な結果を医療者等の責任のみにしない。自立した産婦目指して勉強を重ねる。自分で選択し、責任を持ち、コミュニケーションを怠らない。助産師や医療者と信頼関係を築く。感謝の気持ちを伝える。【川崎市多摩区/専業主婦】
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マスコミ報道に惑わされないこと。自分でできる努力は惜しまないで行うこと。誰かのせいにしないこと。【東京都小平市/看護師】
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自分のお産を医療者にまかせるのではなく、自分のお産に責任を持って欲しい。そのために、助産師はもっと伝えなくてはいけないと思います。【東京都新宿区/助産師】
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妊娠や出産を機にこの問題を身近に感じる人も増えてきていると思います。自分がどんな体験をしたのか、どんなふうにしたかったのか、今後どうしていくべきかを消費者の立場からこのようなディスカッション大会への参加等を通じて発信していくことが次へのステップに進む上で重要なことだと思います。【東京都新宿区/助産師】
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一人、一人、自分の身体やココロについて、自分のお産、育児について、じっくり考えて欲しい。そして、それら全部、大切にして欲しい。【東京都昭島市/助産師】
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ただサービスを受ける、してもらう、という姿勢ではなく、自分がこの機関や施設、医療者を、いかに活用していくかという展望をもって接する。【東京都調布市/主婦】
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ステレオタイプにならずに、貪欲に自分の出産のために情報収集してほしい。【東京都豊島区/助産師】
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とにかく、賢くなって欲しいです。医療的知識もあんまりない気がします。が、もっと賢くなって欲しいのは、妊娠する想像力と育児する想像力。私もお産イメージは足りなかったと反省していますが。。。【東京都青梅市/保健師】
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「産むのは私なのだ」という自覚と希望を持つこと。【東京都/自営業】
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根拠にもとづいた医療(産科ケア)について関心をもって欲しい産婦人科に加え、助産師という職種にも興味を持って欲しい【東京/助産師(国際協力の業務をしており、臨床には従事していません)】
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他人まかせではなく自分の身は自分で守るよう日頃から情報などは目を通す事【高知市/】
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安心できる医療を望みます【高知県高知市/主婦】
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色々なしがらみみたいなことがたくさんあると思うのです。でも、今までと違うこと、違う目線でものを見ても良いのでは?と思うのです。そうでないと先に進まないことが多いのではないでしょうか?今回の大会で実行委員をしていて思ったのですが、素人にはわからないことがいっぱい、でも、少し情報を頂けたら、私達にも力になれることってたくさんあったように思うのです。医療を受ける側とする側、する側の方は受ける側にもなるんだから、私達と同じ立場からも物が見えるはずなんです。でも、あまり見ない人もいるみたい、と言うことも少し知りました。理解しあうのって難しいけど、できだしたらとっても素敵なこと。手を取り合って助け合うと、お互いが楽だと思うのです。医療知識がなくっても、いろんなアイデアって出てくるもんなんですよ。生活の大きな部分なんですから、健康って。【高知県高知市/主婦】
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「大草原の小さな家」の奥さんは、出産のしばらく前には大都市まで出かけていってお産をし、子供を連れて家に帰って来たことでしょう。今でも雪深い地方では、車の動く昼間に病院のある町まで行って待機したりしています。現在の日本の医療消費者は、余りにも「頭を使わなさすぎ」なのではないでしょうか。行政、医療提供者など、「他人に利便を提供するように求める」だけになってしまってはいませんか。サービスが得られるには、サービスを提供している人がいるということにたいする感謝が失われてはいませんかも自助のために頭を使ってください。そして、他者に対する配慮を忘れないでください。 自己責任という言葉が流行りました。余りにも自己無責任な時代だからでありましょう。サービスには対価が必要です。全ての物にはリスクがつきものです。セキュリティーよりもアメニティーを求めるのは自由ですが、リスクも自分でテークしてください。常識を持ってください。【名古屋市中区/医師】
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すべてお任せでなんでも医者のせいにせず、自分で勉強したり、質問したり、自分で自分を守る事も大事に思う。【名古屋市東区/公務員】
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お産についてもっと知ろうとしませんか?自分の体や赤ちゃんの健康について、もっと食生活の見直し生活習慣の見直しをしませんか?【徳島県海部郡/自営業手伝い】
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真面目であること。【愛知県知多郡/中医整体師】
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医療消費者って言い方にちょっとひっかかりますが、この場合妊婦さんということでしょう。私たちは妊婦さんやお産が好きだから現場にいるのです。これ以上、いじめないで欲しいのです。人間なのですから、きつい言い方をされればきつく返してしまうこともあるし、指導したとおりにしてもらえないとがっかりするのです。産後悪露に卵膜が混じって出ただけで「これって医療ミスですか?」と真顔で聞かれると結構きついです。とても安産だった方に「何もしてもらってないのだから、分娩費は安くして欲しい」と言われたり、とても難産で(肥満していた方でした)最終的に帝王切開になった方に「さんざんつらい思いをした挙句にお腹まで切られて、それでもお金を払うんですか?」と言われたり。私達の仕事に対するモチベーションをどこに持っていけばいいのでしょうか?確かにお産は何でも無い人は何でもないのですが、それでも「ありがとう」と笑顔で言ってもらえることが私たちの励みになるのです。あと、お産は命がけの行為だということを理解していただければ・・。【東京都目黒区/産婦人科医師】
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医療消費者って何ですか?一々新しい言葉作らなくてもいいと思う。一寸先は闇。お産には死が付きまとうという意識を持って欲しい。【千葉県北東部/無職の非医療者】
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医療の結果でのみ評価するのではなく、医療の質と過程も評価して頂きたく思います。【名古屋市/医師】
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医療は契約ではなく信頼の上に成り立っていると今でも信じているものです.医療者側も産む人もお互いが謙虚さをもっと大切にする事ではないでしょうか?また医療消費者ということばは個人的にはかなり違和感を感じています.【愛知県小牧市/産科医】
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正しい情報を集めて欲しい。【長野県飯田市/産婦人科医】
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勉強をしよう。何でも人任せで、何でも受け身で、逃げていてはいけない。【香美市土佐山田町/無職】
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お産は死ぬかもしれない場面です。「私は大丈夫」と思わない方がいい。【埼玉県新座市/助産婦】
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医療に関しては、だれもが消費者だと思うのですが……安全な分娩を求める側が、その結果、教育機関での看護実習(受け持ち)を拒まれることが大変多いと感じます。学生実習をお願いする場合、必ず指導には経験者がつきます。そのことをご説明しても断られる場合、学生の落ち度ではないと説明しながら、情けなくなることもあります。専門職は、最初から有資格者ではありません。実った果実だけが欲しいのであれば、教育機関での診療入院はご希望に添えないと思います。【川崎市/教員(助産師)】
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医師まかせにならず、知識を得たり、体づくり、心づくり、医療者とのコミュニケーションをこころがけてほしい。自分が産むための努力が必要。【長野県上田市/養護教諭】
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医療機関におまかせではなく、自分でえらんで自分で決めるという責任感をもってほしい。【長野県長野市/主婦】
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皆がおかしいと言っている事は、声を大にして直していかないといけないと思う。あまり高すぎる理想は追いきれない。自分がお産をした場所は、後輩お母さんが出産する場所と思って、どんどん出産場所に入り込んで意見を出し、可能であればボランティアをして経営の協力をしてもいいと思う。例えば、待合室の飾りつけとか【長野県長野市/助産師】
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医療消費者反対!NO!ダメ! 命と健康はお金で買えるものではありません。だから医療は消費するものではなく、医療従事者と一緒に作り出していくものです。・・・そういうことを、私は母のガン闘病から教わりました。お金をいくら積んでも直らないのです。けれど病気のことを学び、治療のことを学び、医師とコミュニケーションを十分とって病に向かうことによって良く生きることはできるのです。 お産のことも、お金で選べると思わず、学び、努力した上で当事者として主体的に選択したら、すべてのお産が「いいお産」になると思います。【長野県長野市篠ノ井/子供と毎日楽しく遊ぶ】
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医療を受ける自分自身にも受ける医療の内容や質を考え、選択する責任があると知ること。【北海道札幌市/】
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セルフプロモーションの学習と意識の向上。【富山市/助産師】
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自分の事はある程度自分で責任を持ってほしい。医療に関して不便があるなら解決できる事は努力する。先生の話が分からないなら紙に書いてもらう、質問内容を事前にまとめておくなど簡単な事からはじめられる。出産に関しても病院任せではなく自分の考えをもちその上で手を貸してもらう位の心持が必要。そう思えるにはそれなりの勉強や色々なサポートが必要なんでしょうが、お産や産院に関する問題を一緒に考え協力していけたら素敵ですね【宮城県塩釜市/主婦】
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必要な治療や、診断は積極的に受けるべきだと思います。
自分だけの判断ですべてが決まるわけではなく、いろいろな意見を聞いたうえで
、自分も勉強し、自分に取り入れるべきものを判断できる力をつけるべきだと思
います。
(意味を間違えて捉えていたらごめんなさい)【埼玉県所沢市/音楽教室講師】
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無事に産めればよしとするべき。
出産はこれからの長い育児の一瞬にすぎません。【広島県広島市/看護師】
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もっと要求すべき。よい医療は与えられるものだと思ってはいけないのではない
か?
納得できるところまで自分も努力すべき。あきらめてはいけない。
保障されていると思ってもいけない。
命は保障されているものではない。文句はいわないから絶対に安全にというのは
おかしいことだとわかっていないといけないと思う。【東京都杉並区/小児科医

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お産は決して「安全で当たり前」ではないことを知ってほしい【越谷市/】
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自分の望むお産のイメージをもつこと。緊急事態を受け入れられる柔軟性。
自己管理【宮城県岩沼市/学生】
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任せきりではなく、もっと自分自身に責任をもつこと。【長野県上田市/主婦】
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理想と現実のギャップに負けず(このことだけではないと思うけど)
もっともっとこういうことに参加して、自分自身の理想を貫いてほしい。【仙台
市宮城野区/主婦】
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現実を知って身近な人たちに伝えて広めて集まって情報交換し合うとか・・・。
【宮城県仙台市泉区/】
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医療消費者とは
何ですか?【東京都あきる野市/】
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もっと賢くなりましょう!!消費者がもっと声を上げていけば医療は変わります
!!変えるのが消費者の義務です!!【香川県/主婦】
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医療は完璧でないことを理解することが大切であると思う。何かおきたとき、そ
れをすべて医療側の責任にすることは避けてほしいと思う。本当に医療側の問題
なのか、いのちの誕生の場面では避けられないこともあることを理解することも
必要に思う。
お産を人任せにするのではなく、もっと自分のこととして考える人が増えてほし
いと思う。そのためには助産師がもっとがんばらなければならないのかも知れな
い・・・。【さいたま市/助産師】
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最近はマスコミの報道等による影響か、「医者なんだから当たり前」「なにかあ
ったら医師の怠慢」という発想の患者さんが多いように思います。医師も人間で
す。「ありがとう」や「先生、一晩中一人で大変ですね」の一言で、どれだけ救
われるか・・・。その一言で、「この人にはできるだけのことをしてあげたい」
と思えるものです。【横浜市/医師】
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自分自身の力を信じてください。【静岡県三島市/学生】
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何でも病院やスタッフに頼り切るのではなくて、自分で情報収集をすることが大
切です。
自分の勉強不足で問題が生じたのに医療スタッフに責任を押しつけるのは絶対に
してはいけないことです。
お産は病気ではないけれど、母の命をかけて子を産み出すのだからリスクがある
ことを
知るべきだと思います。【横浜市磯子区/主婦】
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お産ってとてもステキな事だと周りに伝えること。
幸せだと思える出産を体験させてもらったからこそ出来ることかもしれませんが
、それが本来のお産の姿だと思います。
友人などに常々話していたおかげで、その友人たちが妊娠したときに真っ先に同
じ病院を選んでくれました。
病院選びに妥協しないでもらいたいです。
自分の身近な人には特に幸せなお産を経験してもらいたいので、とてもうれしく
思います。【横浜市磯子区/主婦】
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他の医療にしてもいえることだが、医師にお任せではなく、治療に対して自分の
意思を反映させる努力をしてほしい。不満や要望はどんどん主張して、自ら満足
のいく医療をつかみとってほしい。【滋賀県大津市/学生】
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「もっと声をあげよう!みんなでちっさな声でもだしたらなにか変わるかもしれ
ない」って思って声を何事でもだしますが、けっこう浮いてしまいます。控えめ
なのが美徳・・・ってのは、まだまだあるのだと思います。でも、黙っていたら
かわらない。勘違い、すれ違いも修正できない。声をだしていこうよ、って呼び
かけたいです。そして、医療者にべったり頼るばかりではなく、医療消費者とし
て賢く、自分でできる範囲はやる、自己治癒能力を高める生活のコツとかも医療
者に聞いて、元気な毎日を暮らせたらいいなって思います。子どもを授かって、
子どものことで病院に駆け込むとき、冷たくあしらわれてしまって、自分って無
知だなって思いました。小さなことはまわりの先輩ママや地域の知恵袋の年配の
人に聞いて、解決できるコミュニティがいつも近くにあったらいいのにって。こ
れから作るようにしていきたいです。そうしたら医療者の「これくらいで病院く
るなよ!」ってのも減らせて双方にきっといいはずです。【埼玉県狭山市/専業
主婦】
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自分が望む場所で、皆に見守られて安全で心地よく産みたい事をアピール【東京
都府中市/助産師】
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何かしてもらうことを望むのではなく、
いっしょになって考え、自らも努力し、
医療者とのよい信頼関係を深めていってほしい。【埼玉県さいたま市見沼区/事
務員】
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産む人・産む家族・産む世代だけの問題にとどまっているのかもしれません。社
会問題として認知されることを望みます。【長野県駒ヶ根市/助産師】
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信頼関係、というのは一方だけでは結ばれません。
どう築いていくべきなのか、考えたいですね。
そして、
たとえ産んでしまったあとでも、産まないかもしれなくても
やはり
「子どもを産み、育てていく」ということ、
「命」をいかに大切に思うかという気持ちで
「医療者」「医療消費者」と2分するのではなく、
社会全体で考えていける機運をつくっていけるといいなと思います。【名古屋市
/記者】
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自分の状況にあった選択。【埼玉県新座市/保健師】
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出産そのもののリスクについて、自分でも勉強して欲しい。
「おまかせ」にしておいて、責任を全部医療に求める姿勢はいかがなものか。
自分の出産であることを自覚するべきであろう。
だからと言って、自己責任を押し付けてしまうことを医療者はしてはならないと
も思う。
【北海道札幌市/助産師学生】
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自分のカラダからの声を聞けるようにする事
発達し過ぎた情報も自分の体の状態を、変化を捉えられなければ利用できない。
【東京都千代田区/産婦人科医】
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・出産施設の特徴を理解した上で、自分にあった場所を選んで欲しい。とても大
切なことだから、お任せの意識ではなく、真剣に考えて選んで欲しい。
・もっと助産師のケアを求めてくれるといいなと思います。
・自分の体づくりや医療者との密なコミュニケーションなど、産む側の責任も意
識してほしい。人任せ、人のせいにするような、お産で終わるのでなく、母親と
して自分が誇りに思えるようなお産を体験して欲しいです。消費者・医療者のお
互いが、新しい命に対して、責任を分け合って、取り組むことが大切だと思いま
す。
【愛媛県/助産師】
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他の医療にしてもいえることだが、医師にお任せではなく、治療に対して自分の
意思を反映させる努力をしてほしい。不満や要望はどんどん主張して、自ら満足
のいく医療をつかみとってほしい。【滋賀県大津市/学生】

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ハード面の情報にまどわされず、ほんとうに大切なことは何かということを見極
める目をもって欲しい。
生ませてもらうのではなく、自分で生むという気概と、そのための努力をしてほ
しい。【京都市/助産師】

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今は多くの情報が氾濫する時代ですが、どの情報が信じられるのかを考えて、選
ぶ力が必要とされると思います。
メディアもとても発達しているので、それらを意欲的に活用していくのも手です
が、メディアが伝えるものだけではなく、妊娠・出産について経験者から未経験
者に語りつないでいくこと、その交流もとても大切だと思います。
そして、ご自分が問題に直面したとき体験したことを、どうすればよくなるのか
を考えて医療者や行政に伝えてほしいです。消費者の熱い声が世の中を動かせる
と思います。【京都市左京区/助産師】

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お産は危険なものとの認識を持ってもらいたい。【北九州市/産婦人科医師】

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お産は自分達家族のものという思いを大切にすること。
おかしいこと、納得いかないことがあれば、話し合うこと。
自分達が主体的なお産ができるよう、学び、医療者へお任せという意識を変える
こと。【京都府舞鶴市/助産師】

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自然というものがどれほど残酷で厳しいものなのか、もっと深く考えるべきであ
る。アンケート結果をみると、自然なお産を望む一般の方々、中には助産師の方
もいるようですが、自然というものを本当に理解しているのでしょうか?その方
たちは自分の子供が風邪をひいたときには、当然のごとく病院を受診させ薬を処
方してもらっているでしょう。しかし、これは自然なことですか?弱い個体は淘
汰される。これこそが本当の自然ではないでしょうか?医療というものは、もと
もと自然に反する形で発展してきたものです。病気になった人の苦しみ、周囲の
人々の悲しみを取り去ることを目的として発達してきたものです。周産期医療の
発達も同様です。1950年代の妊産婦死亡率は現在の約30倍も高いものでした。現
在と比べると自宅出産が多く、無責任なマスコミが讃える自然なお産が行われて
いた時代です。お産による妊婦、新生児の死亡、周囲の悲しみをできるだけ減ら
すことを目的に、産婦人科医師の先達は不眠不休で頑張ってきました。その結果
、自然なお産からは程遠いものになったかも知れませんが、「お産は病気ではな
い」と勘違いをした発言をする医療関係者がでるほど安全が確保されるようにな
りました。ですが産婦人科の医療現場で働く人間の実感としては、その[安全]で
すら非常に不安定なものです。保障がない、1分先にはどのような悲劇が待ってい
るかわからない不安に怯えながら、出来る限りの万全の体制でお産に臨んでいま
す。産科を扱う医師が加速度的に減っていき、残された産科医師への負担が急速
に大きくなっていく環境で、現場は疲弊しきっています。そして、また産科をや
めていく医師が増えていきます。我々に余裕があれば、様々なお産の形に対する
要望に応えられるのかも知れません。しかしながら、もうそのような状況ではな
くなってきています。ですから、自然なお産を望む妊婦さん、自然なお産を勧め
る助産師さんにお願いです。自然の厳しさを理解したうえで自然なお産を選択さ
れるのであれば、どのような結果が待っていようとも最後まで自分たちの責任で
行ってください。私自身はどこでお産をしても構わないと思っています。ただ、
どうしようもない状態になってから、産婦人科に放り出すのはやめてください。
それに応える余力はもうありません。【九州/産婦人科医師】

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現実を知って身近な人たちに伝えて広めて集まって情報交換し合うとか・・・。【宮城県仙台市泉区/】
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