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「どうする?日本のお産」プロジェクト - 質問3 Diff

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!お産のセンター化(健診は地域の産院・診療所で、分娩は総合病院で担う分業、お産の集約化)が進む場合、 妊産婦にはどんなことがおこると予想されますか?また医療従事者にはどんな影響があると予想されますか?

夜間や年末年始など、人手が減る事に対する不安を持つ妊婦の場合は安心できるという面はあると思います。妊娠から出産、産後まで同じ先生に診て欲しいと思う人は多いと思いますが、大きな病院での出産を希望する方などは最初から「どの先生、助産師さんがとりあげてくれるか分からない」と割り切っていらっしゃる方も多いです。ただし、センターが余りにも遠いと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。私のサイトでは「出産する病院は自宅(里帰り先)から車で何分くらいですか?」というアンケートをとっていますが、8割くらいの方が30分以内と答えてらっしゃいます。センター化の問題としては、いざ出産という時に「どこに住んでいても、道が混雑(悪路)していても車で30分以内で到着できる所にセンターが設置できるのか」という点はあるように思います。【千葉県印西市/主婦】
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家族・家庭の中からお産が遠いもののようになる気がします。集約化は産婦人科医不足を恐れている、国や大学病院の人員確保のためであって安全性という言葉はそれを国民に納得(偽装?)させる為の無理やりつけた理由でしかない気がします。医療従事者は、地域のHpでお産をお手伝いしたくてもそれが叶わずジレンマや、また技術の向上にも差が出て行くと思いますし、お産が集約された地域では忙しく、本当の待つお産をできないままというジレンマも増えてくるのではないかと思います。【埼玉県狭山市/助産師】
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お産の安全性は設備の整った体制で確保できると考えている連中はその施設にたどり着くまでの妊婦のリスクを全く考慮していない。交通事故により妊婦が死亡してもそれは統計上は妊産婦死亡(直接・間接)にはならずに交通事故死になるだけなのだ。中央官庁の役人は統計上の数字しか見ないのでそれでいいのかもしれない。【宇都宮市/産科医】
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少子化が解消され、働く方たちが増えれば、センター化を防ぎたいです。正常なお産は、健診から分娩まで同じ施設、同じ助産師さんたちで行われるのが理想です。【川崎市多摩区/専業主婦】
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分けることはそんなに悪くない気がします。ただ、連絡事項がもれたり妊婦が安心できるか、心配なところがでてくるのでは、とギモンに思います。【東京都大田区/主婦】
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果たしてこれで問題が解決するのか?疑問。やはり信頼関係を考えると「1つのところでずっと」見てもらいたいと思う。またハイリスク妊婦ばかり見る羽目になる助産師。。。精神的にもかなり追い込まれるのでは?自然なお産から「どんどん遠ざかって」いきそうな気がする。もし私が「大きな病院勤務」の助産師だとしたら。。。今まで見た事のない妊婦が「搬送」されてくるのばかり見なければならないのは、とてもきついと感じると思う。【東京都小平市/看護師】
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妊産婦の集中により、待ち時間は長くなる上に、診察は短くなり、妊婦さんのニーズにこたえにくい状況になると思います。また、お産が増えるのはもちろんなので、ベルトコンベアー式になり、信頼関係は結びにくくなるでしょう。そうすると、異常が増えてしまうことが考えられます。お産に満足できずに、悲しい思いをしてしまうおかあさんたちもいると思います。それは、医療者がどんな気持ちで関わっていくかによって、防げることかもしれないのですが、忙しくなると、いらいらしたり、気持ちに余裕ができなくなってしまったり、ケアが十分にできなくなってしまうのです。気持ちに余裕があるからこそ、話も聴けるし、マッサージしたり、寄り添うことができるのです。でも、それがしづらい状況になっていき、助産師自体も満足が得られなかったり、ジレンマの中で仕事していくため、助産師という仕事にやりがいというのか、満足が得られず、やめてしまうこともあるのではないでしょうか。それは、医師も同じかもしれません。さらにオンコールなどがあるので、私たち以上に心身に影響してくるのでは、ないでしょうか。【東京都新宿区/助産師】
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ますます「出産は病院でするのが当たり前」という認識を妊産婦さんに与えてしまう。また医師や助産師側にも「すべての出産を医療のもとに管理する」といった意識を持たせてしまうのではないかと思います。【東京都新宿区/助産師】
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初めましてのスタッフに、自分の命よりも大切な家族を迎え入れてもらう不安はさらに強くなると思う。お産がどんどん家族の生活から切り離されて、赤ちゃんはお産工場で生ませてもらってお家に連れて帰ってくるというような、無機質なものに鳴って行ってしまう気がする。【東京都昭島市/助産師】
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一貫して「自分をよく知っていてくれる」という安心感がなく、コミュニケーションを取りにくいことが精神的にマイナス要素としてお産に影響するのではないでしょうか?医療従事者は「責任回避」の傾向が強くなるような気がします・・。【東京都立川市/保育士】
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妊産婦にとっては、お産のベルトコンベアー化。。命に別状なく誕生できたんだからいいじゃないか、という心を置き去りにしたお産、それにつながる育児。。コミュニケーション不足によるトラブル。信頼関係の希薄。二度と産みたくないとおもう人が増えるのではないか??【東京都調布市/主婦】
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妊産婦に出産する場所を選択する自由が剥奪される。医療従事者への影響はさらに、医師の負担が増す。事実上出産は医師の専業になり、助産師の存在意義がうすれる。助産師の働く場所がなくなると、助産師教育ができなくなり、自然に職業がなくなってしまうのではないかとも考える。(過剰な不安かもしれませんが、危惧します)【東京都豊島区/助産師】
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個人的にはいろんな職種が集う「センター集約化」は賛成です。そのセンター内に希望する分娩スタイルを見つけてあげることができたら最高です。医師も患者もいろんな人がいればそれだけ心強いかと思います。一方で、トラブルが発生したとき、「たくさん関係者がいたのになぜ事故が起きたのか!」と騒ぎが大きくなることになるかもしれないことを危惧しています。また、「遠くて面倒だった」「車が無い」「上の子がいて受診しなかった」などの妊婦はますます増え、お産トラブルも増えるのかもしれません。(事実、もうそういう人が出ていますから)出産人口の偏りも地域で生じるでしょう。危惧されることも多いのも事実ですね。。【東京都青梅市/保健師】
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地域や方法によって違うと思うので、一概には、いい悪いなどは、まとめていえないのでは?【東京/助産師(国際協力の業務をしており、臨床には従事していません)】
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 大きな病院にかかっていると、外来と病棟の医師や助産師が違うのはままあります。でも、何となく外来で見た顔が病棟にもいたりして、のような感じにはなるはず。がしかし。。。妊健と分娩を別々の施設でとなると、どうなるかなぁ。同じ病院の外来と病棟でさえ、連携が難しい時があるのです。それが、施設まで変わるとなると、申し送られる内容に少しはズレやモレが生じるでしょう。大局に影響がなければ、問題はないのでしょうが、妊婦さんにしてみれば、「ちゃんと言っておいたのにちっとも伝わってない」という事がもしあったら、どんなに小さな事柄でも不安材料になるもの。それでは、医療従事者にはどんな影響があるのでしょうか。助産師である私個人の意見ですが。。。当然の事ながら、助産師は分娩の時だけにジャジャーンと登場するのではないわけで、妊娠中から分娩、産褥を見据えた一連のケアを行っているのですね。だから、分娩の時だけの「お産とりやさん」じゃ、あんまり意味がないです。里帰りとか不妊治療後の妊娠とか特別の理由がない限り、分娩の時は妊婦さんと取り上げる助産師は少しは顔なじみの状態が良いですし、そうあるべきかと思うのです。【神奈川県 川崎市 高津区/助産師】
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妊産婦は出産における選択肢がますます減少する。医療従事者は、システマティックな仕組みの中で働かざるをえなくなる。自らの意見が反映されにくいのでしょうか?【香川県丸亀市/鍼灸マッサージ師・ 会社経営】
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連絡不十分【高知市/】
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地域の産院・診療所で働く助産師・医師は、分娩に携わる機会をなくし、総合病院で働く助産師・医師は分娩前後以外の妊婦と関わる機会が少なくなり、そのことで自身が携わる以外の妊産婦への医療・看護の能力の低下が予想されるのではないでしょうか。【高知市/】
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センター化されると、陣痛が来てもすぐに出産に臨めなかったり、産後のベッドの確保が難しくなるのではないでしょうか?医療従事者も過重労働になり、医療ミスなんかも起こって来るのでは…。【高知県高知市/主婦】
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分娩だけ別、なんて不安が大きすぎると思います。いつ何時破水して出産になるかもしれないし、交通の便がすっごく良いわけでもないし。私は分娩時、知らない人が独りいただけでも嫌でした。しかも、その人が内診をしました。お産は地域で密着して、家族とともに向かえ、いつでも家族で新しい命を見つけれる距離にないといけないと思います。特に、ちいさな子ども達にとって、いきなり赤ちゃんだよ、と帰ってきてお母さんは赤ちゃんに付きっきりで寂しい思いをさせそうで怖いです。近くにいるとタイミングがよければ出産にも立ち会えて、赤ちゃんが出てくる瞬間を目の当たりにできるかもしれない、そして、いつも赤ちゃんに会え、お母さんにも会える。おにいちゃん、おねえちゃんになった上の子ども達も意識がぜんぜん違うと思うのです。かわいさもぜんぜん違うと思うのです。お産を自宅でするのもなかなか住宅事情とかで無理なこともあると思うのですが、せめて毎日会える距離で、家族みんなで迎えてあげたい。選ぶのはお母さん達だけど、みんなの意識が変わらないとされるがままになりそうです。高知はもう集約しきれないほど集約されています。産む場所としての基準の決め方がおかしい、と思う人もたくさんいます。例えば、退院前夜に夫婦でフレンチのフルコースが食べれるところだから、とか。(すみません、私にとってはおかしい選び方だと思い書いています)ただ、近いから何となく、とか。選べる距離に色々あるのに、助産師もいないのに。など、知れば知るほど悲しいことが出てきます。違うことまで書いてすみません。【高知県高知市/主婦】
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必然の流れとして、センター化されるでしょう。ただ、現実には、センターを維持するだけの人材すら十分にはいないのではないでしょうか。 ただ、センター化を望まない医療者、ネットワークに乗せてもらえない医療者(様々な理由で)、特定の医療者を望むクライアントなどなど、様々な態様はあり得ますので、全てがセンター化されることはないと思われますので、それ以外の独立系医療機関を選択する道は残されるでありましょう。最終的にはクライアントの選択ですが、、、いずれにしても、供給の不足が続きますので、クライアントの希望は通りにくい時代が続くことでしょう。サービスの内容は、需要と供給のバランスで決まっていくという、当然の摂理が表に現れてくることでしょう。【名古屋市中区/医師】
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絶対反対です。健診時からお産ははじまっていると思います。そこで人間関係を築き、不安を聞いてもらったり、自分の体の状態を把握してもらっている安心感があってこその、安産に繋がる分娩が行えるのではと思います。お産を分業として考える発想にまずびっくりです。会ったこともない人たちと、健診で行っていた慣れた場所でもないところで不安なく、安心して産めるはずがないと思います。妊婦は子どもを産むマシンではないのですから、心は無視で無事産まれさえすればオーケーという考え方自体が?。産んだ事もないのにと言われるかもしれませんが、万が一医療事故などがあったとしてもそれまでの心のつながりや、その後の対応など人間的なつながりがしっかりしていれば、私のためにやるだけの事はやってもらえた上での事故だったと、心底納得はできなくても訴訟を起こして憎しみあうことはないのでは?と想像します。センター化により訴訟は増える気がします。【名古屋市東区/公務員】
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産婦は自分のしたいお産がイメージしにくく、産めればいいという最低条件で満足せざるを得ない。医療従事者も、産みに来るだけというつきあいでわりきろうとするのではないか。【徳島県海部郡/自営業手伝い】
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現状では仕方がない。どんなデメリットも、状況を思えば、最善と思う。【愛知県知多郡/中医整体師】
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1)妊産婦にはアクセスの問題があるでしょう。家から遠くなるとか、上の子を連れて行くのが大変など。でもセンター化に伴って託児所や分娩に備えて泊まれる宿泊施設を併設したり、医師を増やすことで受付診療時間を長くしたりできれば解消できると思います。「自分の家からすぐ近くの施設で産みたい(アクセス)」と願う気持ちはわかりますが、「でも絶対に危ないめにはあいたくない(医療レベル)」しかも「分娩費は安くして欲しい(コスト)」という3つの要求を全部成り立たせることは不可能なのです。センター化する際には多くの意見を吸い上げて、上記のような充分な体制を整えて行なうべきだと思います。
2)医療従事者には非常に良いと思います。勤務体制が人間的になるし、休みがあれば精神的にも余裕が生まれるし、いざというときのマンパワーがあるし・・・。ひとりで抱え込まずにチームで医療することは、精神衛生上もとても良いことだと思います。学会などにも交代で参加できるのでレベルアップも可能ですし。ただ、問題点も無いとはいえません。お産の方法や医療方針には結構好みや流派というものがあるので、たくさん集まれば「船頭多くして船山に登る」とまではいきませんが多少の摩擦はあるかと思われます。【東京都目黒区/産婦人科医師】
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センター化になれば、妊婦さんを継続してみる人がいないので、妊婦さんも誰を信用すればよいのかわからなく、混乱すると思います。また、お産自体も、総合病院の都合などで誘導分娩が多くなると思います。「自分で産む」じゃなく、「産ませてもらった」とか「産ませていただいた」という感覚になりそう。 医療従事者も、流れ作業的になりそう。表面上の関わりしかできず、医療者として葛藤が生じると思います。 私はセンター化に反対です。【高知市/助産師】
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私としては日頃の健診と分娩は一緒の病院がいいなと思います。病院が別だと、事情というか情報がきちんと伝わっているのか心配です。そんなことはないとは思いますが・・・。いつも見ていたいただいている医師や助産師さんに分娩もしていただきたいた方が精神的にも安心する気がします。【高知県長岡郡大豊町/主婦】
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常に満床という事態を招くと思う。結果、救急搬送先が減少。実際問題、近隣自治体の産科が閉鎖されているので、居住自治体のいやおう無しにセンター化してしまっていると思う。【千葉県北東部/無職の非医療者】
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分娩場所を失くす妊産婦が出てくると思います。真面目な医療従事者である程に疲弊していきます。【名古屋市/医師】
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今でもセンター病院の医師は過重労働を強いられています.どうしても正常産の方はより流れ作業的なお産になるのではないかと心配しています.【愛知県小牧市/産科医】
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検診で診てもらっている先生に分娩をしてもらえないと産婦が不安になり、機械的な分娩作業と感じる。家族の立会いも出来るのかどうか。【愛知県春日井市/会社員】
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助産師も集約化することにより、正常分娩はすべて助産師の手厚い介助が受けられる。異常が起こった直後より適切に医学的対応ができる。産婦人科医の激務も解消される。【長野県飯田市/産婦人科医】
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妊産婦は、製品の組み立て工場で、ベルトコンベアーに乗ってくように、流れの中で、検査や診察があり、流れの中で薬の使用があり、順番が来たら出産がおとずれてくるような・・、そして、異常があったりではじかれたものは、別のルートで流れていく。施設が変わろうが、あまり関係はなく、合理的で無駄のないことが優先され、よいサービスとして、子どもも母親もできるだけ死なせません・・という文句がついてくる・・そんな風刺が浮かびます。イメージであって、具体的にということではないですが、ごめんなさい。医療従事者は、組み立て工場の職員なので、流れてくる妊婦が自分の所に来たときに、しかるべきことをして、後に流す・・そんなイメージです。【香美市土佐山田町/無職】
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ありきたりですが、妊娠経過を見守ってくれた助産師さんがいない、まったく別の病院でお産をするというのは、産婦さんにはものすごい精神的負担が大きいと思います。なんだか、ほったらかしにされた感じがするのではないでしょうか。健診だけの診療所はおそらくずっと経営されていくかどうか、疑問です。また、大きな病院は、お産の件数に十分対応できるだけの助産師・看護師等の人件費を確保できるのでしょうか。【高知市/保健師】
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センター化はすでに起っています。これからどんどん進んでいくと思います。良くないこともいっぱいあると思うけど、止められないならよりよいセンター化が実現してほしい。【埼玉県新座市/助産婦】
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現状でも、コミュニケーション不足による不安に駆られている妊産婦さんがいるというのに、一貫してお世話になることができないとなると、妊産婦さんへのストレスは多大に思われる。また、産科・総合病院が少ない中、検診は20分圏内の病院で受けられるが、分娩時は1時間かけなければ行けないという人がたくさんいるのではないか。そして、連絡不足による医療ミスなどは、起こりえないのかが心配である。【上田市/主婦】
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結局、中核病院となる総合病院に集中すると思います。開業医・助産院からの搬送は減らないでしょうし、飛び込みが増えるのでは。【川崎市/教員(助産師)】
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センター化し、医療者と妊産婦のコミュニケーションがうまく図れるかどうかが心配。医療者にとっては、過剰勤務の解消につながったり、若い産科医を育てていくというような良い面もあると思う。センター化が余儀なくされた場合はぜひ深谷日赤のような院内助産院の設置をのぞみます。【長野県上田市/養護教諭】
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医療従事者は充分な人数が確保されれば働きやすい環境になると思う。妊産婦は検診と分娩で環境がかわることによる負担があるとおもう。特に分娩の病院が遠い場合は体にふたんがかかる。検診場所と分娩場所の充分な情報交換があり、ケアが統一されることが必要だと思う。【長野県長野市/主婦】
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医療者にとってとても能率がいい方法で、医療器械などの無駄使いをしないで済みます。妊婦や家族はそんなものだと思って出産するのだと思います。妊娠中に出産する所の見学をし、スタッフの顔写真とかを見たりして、少しでも安心してお産ができるようにしておく必要がありそうです。お産にかかる費用が増えるでしょう。計画出産の希望が増えそうな気がします。(暗に促すとか)こっそりと自宅で出産する人、車中分娩が増えるのではないでしょうか。妊娠中や産後に何かあった時、どこへ相談に行っていいのか困ると思います。【長野県長野市/助産師】
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妊婦さんにとって 分業されるということは、引継ぎがすごく重要になってくると思います。しっかりしたバースプランの引継ぎがないと「センターのやり方で一列に産まされるお産」になってしまうのでは?と不安です。医療従事者にとって も、 分業が進んだときに、この医師だったからエイン切開されないで済んだ。この助産師さんだったから満足いくお産だった。みたいな当りはずれではなく、全てのスタッフが産む当事者の意思を尊重したケアと処置ができるようにならないといけないと思う。 だから、妊娠の最初から最後まで同じスタッフに継続ケアを受けられたときは当たり前にできていた信頼関係の構築や、妊婦のニーズの把握なんかを、きちんとシステムとして研究して取り入れて欲しいです。 医師、助産師の当直や拘束の負担が減るのは良いことだと思います。継続して働いて、レベルの高い医療従事者になっていただきたいので。【長野県長野市篠ノ井/子供と毎日楽しく遊ぶ】
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お産の場所が産婦本人の住居地から遠くなることはあまりよいとはおもわないし、日々の検診をしてくれている人との信頼関係のうえでともにお産に臨むというスタイルのほうがよいような気がする。センター化がすすめば、医療者側の患者?管理、スケジュール管理はしやすくなるかもしれないが、ますますお産の扱いが機械的になっていくのではないだろうか。【北海道札幌市/】
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2005年11月 
仙台市にて母親と助産師の小さな集いにて出された意見です。 



「健診と分娩の場が違う場所ってどう? セミオープンシステムどう思う?」

<一般の母親から>
*出産の場にそれまでお世話になったなじみの人がいない。
*初めての人のところで生むのが抵抗がある。怖い。
*医療者もいろいろな人がいる。分かり合うまでに時間がかかる。
*安心してリラックスして産みたいが、自分を知ってくれる人がいないのは不安。
*初めて会う医療者にすべてをさらけ出すのは恥ずかしいし難しい。
*医療者と意思疎通がうまくいかないかも。
*家族の事情に対応してもらえそうにないのではないか。
*こんなお産がしたい、というリクエストをいつどこで誰にしたらいいのか分からない。
*「どうせ健診だけの関わりだから」と、クリニックで浅く扱われてしまいそう。
*お母さんが緊張したら、お産はうまくいかないから難産が増えるのではないか。
*パターン・型にはまってお産を評価されそう。数字としてのお産になるような・・・。
*病院施設内に慣れていないから、お産のとき、家族が病院のどこでどうしているのか心配。
*第1印象で決め付けられそう。
*誰がトータルの私をわかってくれるのか?人生の大事なことなのに、分断される。
*(他産院などへ)行くところが無くなるかと思うと、クレームを言いにくい。クレームがあがらない病院はよくなっていけないのでは?
*病院の都合にあわせなければいけないのだろう。
*赤ちゃんを産む工場みたい。 
*1つの病院でのお産が増えると産む時期の調整として医療介入が増えそう。
*身近で分娩取扱い施設なく総合病院にいかざるをえない、足元すくわれた感じ。
*産後欝・育児不安が増えるんじゃないか。
*緊急の対応、情報不足になるのでは。
*その人にふさわしい、ケアが受けられないのでは。

<助産師から>
*情報伝達エラーで医療事故がおきるかも
*促進剤使用や帝王切開率が増えそう
*戸惑いなからお産に望んだ人、かみ合わないコミュニケーション、お産に対するわだかまりを抱えたまま、フォローできないまま退院する人が増えるかも。
*遠い地域に住んでいる人は通院しにくから、産後のフォローがうまくいかない。もう少しで母乳確立されるのでは?というとき、退院後の関わりがしくにい。
*6病院がそれそれの特徴がなくなってくるだろう。
*遠くから病院にくる間に、異常になったり産み落としてしまうことも増えるかも。



「健診と分娩が分断   そのことで損失するものはなんだろう」


<一般の母親から>

*妊娠・出産がめんどくさくなるかも。
*お産はきれいなものなのに、魅力がなくなる。
*お産から充実感えられないと思う。
*いいお産すると、お産ていいよ楽しいよと伝えたくなるが、そのような女性が減るのではないか。
*お産するたびに育児するエネルギーがもらえていたけど、それが得られないような気がする。
*生み終わった後も、産む予定もないのに、お産が楽しかったから、出産環境に心を寄せ続けられるのに・・・。
*妊娠出産育児が一つの流れの中で、お産は次のステップに移るバネ。豊かな充実なお産を知らないで過ごしたら、育児へのステップアップ、踏みしめていくものがない。
*継続的なケアを受けて、すべてが一つの流れでつながっているっていう事が分かった。命ってつながっている。それを体感できなくなるのでは?
*どういうシステムでも、子供はかわいいけど、お産が思いだいしたくない思い出になるのでは。
*私自身を認めてもらえる体験。自身が生まれ変わる瞬間が得られなくなるのでは。
*母乳哺育率が下がるかも
*赤ちゃんを見つめる力がなくなるのではないか。
*お産は、怖いものだという先入観が深まり、もっと産む人がいなくなってしまうのではないか。
*お産は家族の性教育の場なのに・・・・


<助産師から>

*助産師としてのやりがい。
*産婦さんとお互いが知り合う期間を経てこそ、お産を共に喜べるのに、それができない。。
*助産の喜びが欠ける。
*その人のライフサイクルがみえない。
*健診だけを担当した側は支えてきた結果が見えない。
*こうするとこうなるという結果が見えない。
*待つことを学べない。
*助産師が主体的になれない。 
*助産師が無責任になりがちに。 
*アイデンティティの欠落。 
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コミュニケーションや情報の不足、個のニーズがかなえられにくい。妊婦の望む分娩というより、センターの能力範囲での分娩(とその後のケア)になる可能性があること。【富山市/助産師】
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理想を言えば同じ人に携わってもらうのが一番だとおもうが現状からしてみれば仕方のないことだと思う。ただ今まで以上に病院同士の連携や妊婦さんの自立が重要になってくると思う。私は里帰り出産をしたのですが、これはお産のセンター化と似ている部分があると思います。検診時に里帰り出産の意向を伝えていたのですが、きちんと病院の講座やバースプランなども事前にたてることが出来、里帰り先ではそれにそってできる限りの要望は聞き入れてもらった。出産は初対面のの助産師さんと研修助産師さんの2名の対応、最後の時だけ先生関与という内容でしたが、当日は事前のバースプランの確認や簡単な自己紹介だけでしたが集中してなおかつ安心して産むことができた。妊婦側が病院任せや、受け入れる先の病院も妊婦側の聞く耳をもってくれることが重要になってくると思う。研修医の助産師さんの対応は少し頼りない部分もあったが、今の産院の状況を妊婦側(私も)少なからず理解し協力しようと思っていたので逆にいい研修になるように『ここをこうして〜』とコミュニケーションを取ることを心掛けた結果、短い時間でも助産師さんに心を許せたし素敵なお産になりました。センター化も前向きな見方ができると思う。ただ、医療関係者から言えば検診だけで出産を立ち会えない寂しさなど「やりがい」が損なわれるのかもしれない。そういった意味でも簡単な赤ちゃんの写真だけでもいいし、検診時にお世話になった助産師さんへメッセージカードなどの報告レポートを、出産病院側でも作って報告したりするといいのではないかと思う。妊婦側もそういったものがあれば気軽に参加できるし、検診先の助産師さんに再度お世話になるとき(覚えてないかもしれないが)気持ち的には楽にお世話になれる。報告レポート作成などは忙しい助産師さんでなくても、看護師さんや他の職員さんなどでも携わる事ができるのではないでしょうか【宮城県塩釜市/主婦】
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お産の喜びから遠ざかるのではないか?快適なそれぞれのお産が実現しにくくなると思う。ますます少子化が進む。【東京都杉並区/小児科医】
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せめて30分以内(車で)の距離に産院があること。【宮城県登米市/助産師】
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それまで診ていてくれた助産師さんや先生とともに出産に望めないということで、妊婦さんには大きな不安とストレスが溜まってしまうと思います。総合病院では分娩のみということになると医療従事者の方はやむおえなく流れ作業的になってしまうのではないかと考えてしまいます。【宮城県仙台市泉区/主婦】
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ただでさえお産への不安・怖さで精神的ストレスなのにセンター化で余計不安要因が増える。それから1カ月健診で産婦人科との関係は終わりです。育児指導・相談相手として長く付き合いたいものです。【宮城県仙台市太白区/会社】
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質問1でも書きましたが、産科医がいなくなることで有能な助産師の能力が発揮できる場も消滅するのです。その恩恵を受けるはずだった妊産婦さんも別の産院で自分のイメージしていたものとは違う出産を体験するかもしれません。選びようがないのですから・・・ただ安全にお産がでいればいいのか。しかし産院から自宅が遠い人はその分いつ入院したらいいのか、気持ちが不安定になりますよね。どこまでを安全の枠でくくれるのでしょうか。【茨城県つくば市/助産師/看護教員】
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妊産婦さんは見知らぬ医師やスタッフと意志の疎通が図れなかったり、自宅が遠いなどの不安が予想される。医療者は、患者の背景や検査データなど情報の把握もれが予想される。【宮城県仙台市宮城野区/助産師】
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妊娠中のことを良く知っていて下さる医師に、出産までたずさわってほしいと思います。分業するには、その分連携して行う作業がかなり大切であり大変なのではと思います。【宮城県仙台市泉区/主婦】
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妊婦がとても不安だと思います。今まで相談して来た事や、今までの経緯を知らない先生に産む時にお願いするのは心配。何かあった時に両者が責任逃れをしてしまいそう。【宮城県仙台市泉区/主婦】
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慣れない場所、人に囲まれての出産は緊張し落ち着かないと思うし、健診で説明したことを、また別の病院でも説明しなければならないのは面倒。たとえ病院同士で妊産婦の情報のやり取りを行っても、細かいところまでは伝わらず希望通りのお産ができないかもしれない。【川崎市多摩区/主婦】
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検診時からドクター・スタッフ全て、1つの輪になって支えていくイメージがあるので妊産婦の不安は大きくなると思う。医療行方のみならず、生活、その人そのものに影響を及ぼす力があると思う。私は出産直前に事情があって助産院からHPに移されて、とてもナーバスになりました。【宮城県/】
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細やかなケアが望めなくなる。お産の経過が早い人などが、距離的なことを根拠にして計画分娩となるケースが増えるのではないか。お産が集中するために、里帰り出産を断られるケースが増える。健診と分娩場所が違うことで、産婦がリラックスしてお産をすることが難しくなる医療側もベルトコンベア式のケアになってしまう【さいたま市/助産師】
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自然なお産はできにくくなるでしょう・・・ますます「お産=病気」になってしまいます。【香川県/主婦】
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初対面の人と一緒に子供を産まなければならなかったり、考えていたことと違うお産になってしまったりするのではないか?【宮城県宮城郡利府町/主婦】
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経緯が伝わらなかったら不安【埼玉県新座市/パートタイマー】
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妊産婦によっては、継続して診てもらっていた医師でない医師に、出産のときに突然変わるのを不安に思う方もいらっしゃると思います。ただ、今現在、患者の大病院思考による集中で、総合病院の産科が外来と病棟とお産とで、パンク状態になっているのも事実です。その改善策として、お産のセンター化はひとつの方法なのかなとは思いますが、産科医の人数が足りない現在の状況のままでは、やはりハイリスク分娩に限るなど、何かしらの制限を設けないと成り立たないのではとも思います。【横浜市/医師】
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センター化といっても経過などを見る個人院などでは産科医の高齢化は進んでいます。結局は1箇所にすべてが集中してしまうということが近い将来になるでしょう。二子目、三子目を産みたいといっても車で1時間以上かかるところで産まなければいけない、そんな状況が特に地方では避けられないものとなると思います。根本的な課題(スタッフの不足)が解決しなければ、センター化はやはり一時しのぎのものであって、決して根本的な解決策ではないと思います。それこそそのうち臨月になったら集団合宿なんてことになるかもしれません。少子化は一層進むでしょう。【長野県上田市/主婦】
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慣れていない場所で妊婦がリラックスして出産に望めるか不安。また相手に信頼をおけるか。出産(分娩)が単なる作業に取られる気がする【仙台市/主婦】
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自宅の近くに産める病院がない場合は、わざわざ多くの時間を掛けて、妊婦健診に通わなければならず、妊婦さんの身体的な負担も経済的な負担も増えてしまう。助産師や産婦人科医も人数がただでさえ不足しているというのに、過酷な業務となり、一人一人の妊婦さんにかけてあげられる時間が減ってしまい、きめ細やかな関わりができなくなってしまう【仙台市/学生】
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診察してもらっている所と出産する所が別だなんて、心穏やかに出産できない。お産の工場みたいで、嫌です。【仙台市宮城野区/主婦】
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費用の二重負担?総合病院が近くにない妊婦は急な対応の時に困ると思う【宮城県/主婦】
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連絡が行き届かなくなる【宮城県/主婦】
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検診中にお世話になった医師に子供を取り上げてもらえないのは非常に不安【宮城県/主婦】
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妊娠中ずっと不安な日々を過ごさなければならないと思う。相談がまめに出来ない【宮城県/主婦】
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決まった先生に見てもらえない、希望する様な形での出産が難しい?【宮城県/教員】
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地域のクリニック、診療所から総合病院に、妊婦の情報カルテがどこまで正確に、もれなく引き継がれるか心配。妊婦を一貫して見る人がいないとどこかでミスがおきても発見しにくいだろうし。妊婦は折角検診で信頼関係を築いて来た医師、助産師に出産時一緒にいてもらえないので不安になる。不安一杯で望むお産は妊婦と赤ちゃんにとって良いわけがない。【宮城県/主婦】
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出産できる環境がそこしかなければ、どんなに遠くても行くしかない。安全に出産に望める体制になってないので、不安ばかりが募りそう。せっかく信頼できる先生・助産師さんに出会っても、そこで産めないなら、最初から諦めて産める病院へしか行けなくなる。妊婦側からの産院・産科選択権が、大幅に狭まってしまう。医療従事者側には、技術劣化や、過労なども考えられると思う。なかには、『イヤなら他へ行け』とばかりに、適当な態度になる人もいるかも。【宮城県仙台市/主婦】
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信頼した医師のもとで出産したいと誰もが願う事で。センター化が進めば安心して出産が出来なくなる【宮城県/主婦】
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検診で診てもらう先生と実際取り上げてくれる先生が違うのが不安
。【宮城県/主婦】
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慣れた人間関係や環境以外でのお産は不安。情報が伝達されているか気になる。経過を知っていて欲しい。【宮城県多賀城市/】
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画一的なお産になり自分らしいお産が出来ないのでは?慣れた場所、よく知る医師・助産婦さんではない環境となるのでは?不安なお産になりそう。【宮城県仙台市/主婦】
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病院を変わる事で不安感がある。信頼関係のないままお産になるのは辛い。【稲城市/主婦】
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検診と分娩が別々だと、助産師さんも代わるので安心できません。
【宮城県仙台市/教員】
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妊産婦に精神的な不安が残るのでは?総合病院だから安心という間違った考えを持つかも。妊娠の経過等、実際に診ていない(文章だけな)ので的確な判断処理が出来なくなるのではないかと思います。【宮城県仙台市/主婦】
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病院間の意思疎通できるのか?知らないスタッフでリラックスできるのか?スタッフの勤務条件は守られるのか?業務過剰で事故は起きないの?【岩手県北上市/主婦】
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妊娠中ずっと同じ医者、助産師に診てもらう安心感や信頼関係が築きにくく出産への不安感が増すかも。【宮城県仙台市/】
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健診は受けやすくなると思うが分娩場所が遠いと急になにかあったとき心配になる。きちんと産婦の状態が伝わればいいのですが(精神的にでも支えてほしい)【宮城県仙台市/】
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自宅から遠くの施設へ健診に通うとなると、体力的にも金銭的にも負担がかかる。家族にも負担をかける。分娩時病院に到着するまでに何かが起こったら・・・と思う。助産師の働く場がなくなる。分娩を扱う病院で働く助産師は多忙となり、十分なケアができなくなる。【宮城県】
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たくさんの妊婦が集中すると思います。そうなると1人1人を診る時間にゆとりもなくなる。コミュニケーション不足により作業化してしまいそう。医療者は激務に追われミスが出たりキケン!【宮城県仙台市泉区/】
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お産する病院が遠くなると破水など何かあった時に妊婦や赤ちゃんが大変な事になるようなことはないのか。【宮城県/主婦】
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手が足りなくなると対応が間に合わなくなったりしないか【宮城県/主婦】
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あまり影響なし【宮城県/主婦】
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一貫したケアができなくなるのではないか。機械的なイメージがあります。分娩の安全ということを考えれば、それでよいのかもしれませんが、安心ではない【宮城県/保健婦】
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医師との信頼関係が築けるか。【宮城県/主婦】
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ロボットみたいに機械的に産むことになりそうで、ますます自分らしさの出産が出来ない気がします。【宮城県仙台市】
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医療側に便利なだけで、妊産婦の望むものとは、程遠いように思います。【宮城県仙台市】
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大都市ではいいかもしれないが、大学病院から先生が派遣されているところだと総合病院自体が閉鎖されている現状なので、あまり意味がないかも知れない。【北海道函館市/主婦】
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ひとりひとりの背景がみられなくなり、流れ作業的になってしまうと思う。【宮城県仙台市】
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総合病院は楽になるが、産前産後一貫したケアを受けたい女性としては複雑。【東京都千代田区】
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効率優先のセンター化によって,女性は「子産み機械」のように扱われるのではないかと心配です。出産を単なる身体的なできごととして処理してしまうのでは,当人の心や身体,周囲の環境や人々との関係のなかで起きるものだということが忘れられてしまう恐れがあると思います。センターで働く医療従事者の側も,「新しい患者」が次々来るだけになるので,患者の個性への配慮も何もできなくなり,ケアを「マニュアル化」せざるをえなくなると思います。「お産」は単なる処理すべき「課題」でしかなくなり,「だれそれさんのお産」といったヒューマンな関係のなかで生じるできごととして受けとめることが非常に難しくなることでしょう。【石川県金沢市/自由業・大学院生】
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私が想像するには京都府内を考えると、京都市内や近郊はまだなんとか通える、分娩入院もなんとかなるけど、それ以外は、その産む方・その家族への生活から影響及ぼすものと考えます。いつくるか・はじまるかわからない分娩兆候への準備を生活から変えなければならないし。また病院が変わることで、もちろん産む場所も選択できなくなりますね。【京都府相楽郡/助産師】
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妊産婦には不便になるでしょう。都会の方にはわからないでしょうが。お互い見たことの無い人間同士が分娩室で顔を合わせる、「顔の見えないお産」が増えるでしょう。しかしこれは質問2に述べたことの当然のしっぺ返しで振り子は落ち着くべきところに落ち着くのでしょう。無い袖は触れないのです。医療従事者には就業環境の改善とモチベーションの更なる低下(機械的に多くのお産をするようになる)が危惧されます。しかし、「理不尽な要求」がある限り、一時的にせよ集約化は避けられないでしょう。【岩手県/産婦人科医】
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お産は病気ではないということから、なんでもかんでも総合病院で、となってしまえば余計に、妊産婦は産むのがおっくうになりそう。また、これまで以上に、訴訟問題がおこりそう。医療従事者側では、トータル的に妊産婦を見られなくなってしまうし、分娩費の収益が無くなるので、経営困難になってしまいそう。【宮城県亘理郡/出張開業助産師】
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きめ細かい情報の共有が可能であれば、お産のセンター化によって、妊産婦
は待たずに検診を受けることができ、医療従事者の負担も軽くなると予想され
ます。情報共有がきちんとできずにこれが行われれば、事故が起きたり、妊産婦、医師間の意思疎通がうまくいかず画一的な対応をされてしまう可能性も含んでいると思います。【仙台市】
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妊婦が望むのは心を許せる特定の介助者に最初からお産の経過を見てもらい、出産まで見守ってもらう事です。人間は物ではありませんから効率だけで見て欲しくないです。日本の医療の良いところは医療にかかる人間が自分で希望の場所を選べるところです。それだけは無くして欲しくないです。せめて「健診は地域の産院・診療所で行い、そこでリスクがあると判断された場合は総合病院でその後の経過、分娩まで見てもらう」形式にして欲しいです。お産は結果ではなく、経過が一番大切なのです。結局これでは医療関係者のやる気をそぐ形になるのでは?【北海道札幌市/事務員】
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妊産婦・・家で緊急事態が起こったときに、対応が遅れることがある。
妊娠中と出産時で担当医が変わるので、心に負担がかかる。(信頼関係がちゃんと築けるのか不安が残る) 医療側・・医師の負担が減る。患者のカルテをしっかりと見ないといけない。(自分が書いたものではないので、ちゃんと把握が出来るか??)【横浜市旭区/パート】
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健診だけやれといわれても診療所は経済的に成り立たない。オープンシステムにするからお産のときに来いといわれても一人なので行けない。せっかく顔なじみになって信頼されても、見ず知らずの医者に頼むのはやりがいがない。センター化といわれても、今の医師数では正常産が増えると緊急時が手薄になる可能性がある。【医師】
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検診の時に実際に体を見ていない人が、お産に立ち会うなんて信じられない。人の体は一人一人違うのだから、人間をモノとしか見てないと思う。お産の時に、初対面の信頼感をもてない方にとりあげてもらうことは、産婦にとってよいお産の1歩目がふみだせないと思う。【長野県青木村/無職】
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分娩までの医師や助産師との良い関係が、良い出産に結びつく大きな要因だと思う。慣れない病院・知らないスタッフに囲まれたお産は、自分が産む立場として考えただけでも不安がいっぱい。不安感がどんなに出産に影響するか、ほんとに分かっていない人の考えだと思う。助産師の立場で考えても、それまでかかわりがあった産婦さんの分娩介助と、一度もかかわりのない産婦さんの分娩介助には雲泥の差がある。分娩は人と人とのつながりが第一だし、産む人と介助する人間の関係は、その分娩が良いものになるかそうではないかを左右するものだと思う。出産という経験はその後の家族関係や育児にも大いに影響を及ぼす。お産のセンター化は虐待・少子化など家族に関わる問題に拍車をかけるものとなる。【埼玉県上尾市/助産師】
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ところてん式の作業としてのお産になりそう。妊婦の不安と不満はつのるでしょう。【宮城県岩沼市】
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産婦人科医はスペシャリスト意識をもってハイリスクの出産を主に扱うよう
になってほしい(希望)。正常産・妊婦健診などは家庭医、助産師などに任せて欲しい。【 世田谷区/医師(家庭医)】
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助産師が、医師と連携を取りながら面倒を見ることがよいのではないでしょうか。分業化は、あまり喜ばしいとは思えません。【東京都品川区/Webデザイン】
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里帰り、直前での転院、同じ病院でずっと、と言う3回のお産を経験してみて・・やっぱり、初期から同じ先生にみていただいたほうが信頼もでてくるし、妊婦は安心して産めると思います。私はラッキーなことに、大病院だったのに、お産のときも検診時の先生だった。病気ではないとはいえ、いきなり知らない人にとっても大事なそして貴重な体験をまかせなければならないなんて、悲しい。医療従事者もずっとみてるほうが、気持ちもはいるだろうし(ってそんなことは許されないのかもしれませんが)、手抜き、なんてことにはならないのだろうか・・・【東京都品川区/保育士】
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センター化のシステム自体は悪くないと思います。身近にある産院や診療所で検診を受けるほうが、移動や待ち時間などのことを考慮しても、負担はラクだと思います。しかし、ずっと検診などでコミュニケーションを図ってきた産院の医師や助産師ではない、別な医療従事者に分娩を扱ってもらうと言うのは、妊婦側からすると、不安と言うか心細い点があるのではないかと思います。
また、近くに総合病院がないような地域の場合はどうなるのか?という疑問もあります。【仙台市太白区/主婦】
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健診で助産婦さんと信頼を築き上げていくので、分娩時、病院にも付き添い願えるのなら、センター化はよいかもしれない。なので、助産婦はさらに行き来が発生するのでスケジュールが過密になり重労働が予想される。色々な地区からセンターに集約することで、いろいろな情報に迅速に対応しなくてはならないので医療従事者は混乱すると思われる。医療ミスも増えそう。子どもの命を最優先にします。といって、全て切開にもっていくのではないかと、妊婦のリスクが高まる。整備されていればよいかもしれない、自然にそういった形になるのならよいかもしれないが、現体制的に考えて好ましくないと思われる。体系化、組織化することがよい場合とよくない場合があり、お産は不向きと思われる。お産センターというと産む場所のイメージが強いが、今の病院の現状を見るかぎり産むことに自由スタイルはありえないであろう。そして、産後も子どもと同室が可能病棟が設立されるかを考えると、授乳時間を決められてそれに従い、それを当たり前にされるのであろうか。粉ミルクで育児をスタートする教育も受けたくない。カンガルーケアーといったことも、忙しさで流れ作業になりそうでこわい。お産するためには、遠くの病院まで行き子どもをつれて帰って来るには交通手段が厳しいのではないか。産急車が必要になるのでは?ならば、近くの病院で対処しましょうと本末転倒となりうるのではないかと思われる。お産時期が満月などで集中した場合、ベットが足りない、空き部屋がないといったことにならないか、赤ちゃんのケアーの順番待ちで並びたくはないです。近くの病院でも、分娩室が一杯で廊下で、とか、待機室で赤ちゃんが出てるのに押さえて押さえてまだよまだよ、と本当に流れ作業の分娩だった話を聞きます。【神奈川県/】
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特に何も思いません。良いと思う人もいれば、悪いと思う人もいるでしょうし。私はどちらでもありません。【兵庫県川西市/】
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妊産婦の立場としては、健診を通して分娩介助者とコミュニケーションを図り、分娩につなげていくのが理想。センター化して分娩だけ総合病院というのでは、リラックスしてお産にのぞめないと思う。医療従事者にとっても、心に寄り添う介助が難しいのではないか。【神奈川県藤沢市/自営業】
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妊娠(若しくはそれ以前)から周産期に至るまで、一貫継続して診療することで互いの信頼を築き、またより細やかな医療を提供できるのではないかと考えます。日本に根付く「里帰り出産」を考えると、確かに現状では無理のないシステムなのかもしれないですが、一助産師としては、その医療スタッフ間の連携が十分でなければ患者理解やその後のケアプランにも多少差し障りが出てくるのではという懸念があります。また、センター施設に関して言えば、集約化すれば当然分娩に関しては「数をこなす」ことに終始せざるを得なくなりがちではないでしょうか。それを避けるため(安全で満足のいく分娩をしていただくため)にはより一層のスタッフ数の確保と従事についての保障が必要です。現状でも過重労働を強いられている分野だけに、これを充実させなければ、万が一のミス・事故にも繋がりかねません。とはいえ、現実問題、医師の絶対数が少ないのですから、このようなシステムの導入もやむをえないのも事実。助産師と医師との連携、より多くかかっている医師への負担をできる範囲でどう分担するか、もっと考えて行うことで、患者さんが納得して医療を受ける体制を作っていけるのではないでしょうか。【兵庫県川西市/助産師(離職中)】
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妊産婦にとっては、分娩という一大事において、医療機関が変わり、慣れない環境で取り組まねばならなくなることは満足度が下がる(不安・不満が高まる)事と思う。満足度を下げないためには、健診施設と分娩施設の情報連携が必要。分娩の安全は増すと予想される。医療従事者はセンター化により医師・設備が集約化されることで労働環境が向上するものと予想される。ただ、センター化によって医療行為の他に、他施設と連携をとるための時間が大幅に必要になるものと考える。【埼玉県草加市/会社員】
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まず分娩の総合病院までの移動時間が長くなることが予想され、妊産婦の負担が大きくなることが心配されます。私の生徒には車の中で産まれたという子もいました。健康で無事に出産できたから良いようなものですが、そうでなかった場合、最悪の事態という可能性もあったと思います。そして、同じ先生や助産師さんに最後まで見てもらえないと言うことで、任せられるかどうか精神的な不安が大きくなると思います。私は自分の出産の時に、1ヶ月切迫早産で入院していて、スタッフの人もほとんどが顔見知りだったのでとても安心して出産することができました。そういった心の安心感がない中で出産するのは悲しいです。【北海道天塩郡/教員】
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集約化は、産婦にとってよくないと思う。それは、『産む』行為が機械的になってしまうから。『産む』行為は神秘的な行為だと思っているので、流れ作業の一環になるのはよくないと思う。【宮城県仙台市/専業主婦】
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妊産婦は不安。分娩のために慣れない施設に行かなければならない。不安だから、分娩の兆候が見られなくても見学に行くかも。また、いままでの病歴などが分娩施設で理解されているのか心配になる。産後の入院期間にうつになりやすくなる。(知らない人ばかりの施設で過ごすので、悩みを相談しにくい)産後の相談にはどちらの施設に行けばいいのかわからない。医療従事者も不安ではないか。どんな妊産婦がやってくるのか事前に把握できるのか。
【茨城県ひたちなか市/主婦】
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・妊産婦に対して・・・お産時には妊婦がリラックスしていることが一番重要だと聞きました。検診中に色々と相談してきた先生ではない方が分娩を取り扱うことに不安を感じます。検診中にお世話になった先生と親しい方とかであれば多少は安心できるのかも知れません。また、欧米では当たり前になっている、オープン制であればOKかと思います。・医療従事者に対して・・・検診のみ行う先生と分娩のみ行う先生という形で分業化が進んでしまう気がします。出産までの経過をしっかり見た上で、分娩の方法を妊産婦、医療従事者でよく話し合い決定するものかと思いますので、分業化してしまうと情報の共有が難しくなる為、適切な分娩方法が選択できなくなる可能性があります。また、緊急時の対応に搬送時のタイムロスが生まれてしまい、リスクが高まるとも思います。【東京都/学生】
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対応する人が変わるというのは、精神的に不安や恐怖心がある。【横浜市神奈川区/主婦、鍼灸マッサージ師】
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健診から分娩まで信頼したスタッフに見守ってもらいたいと思うのが希望ですが、それがかなわなくなるのでは。名前と顔を覚えてもらえて、産後までずっと見守られているという安心感が、もてなくなると思います。【横浜市/主婦】
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少なくなってしまう。過労になってしまう。【横浜市旭区/主婦】
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センター化になったとして、たとえば助産院で経過を見てもらって、お産のときも信頼関係ができている助産師さんに取り上げてもらえるといったシステムなら産婦側も受け入れることもできるのでは?【横浜市旭区/主婦】
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順調なお産なら問題ないだろうが、そうでなかった場合みなが責任転嫁して、産婦は涙を呑むしかなくなる哀しいシステム【横浜市保土ヶ谷区/主婦】
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一人目は総合病院、二人目は助産院で出産した自分自身の経験から思うことは、医師も助産婦も毎回のように変わる総合病院では、順調なときは問題な
いかもしれませんが、産前産後のトラブルが発生したときに、なかなかケアを
求めにくく感じました。特にマタニティーブルーのような心のケアが必要な状
況に陥ったときは、相談しにくいと思います。個人病院や助産院でも回を重ねてお互いを理解できると思うので、検診は近くの病院で、分娩は総合病院でという形では、妊産婦の精神面での支えがなかなか難しくなるような気がします。【仙台市】
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信頼関係がなく、産婦は非常に不安の中でのお産になると思う。リラックスできない状態でのお産はトラブルが多くなり、不必要な医療介入が多くなると思います。医療者側は分業での連結が本当にスムーズにいくのか非常に疑問。分業によって責任のなすりあいが発生するのは明らか。【東京都墨田区/マタニティーアドバイザー】
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1)センターまでの交通に問題が起こる。2)センターの数、ベット数が不足するのは目に見えている。全分娩の45%を診療所で担当していた。現在のように病院の産科診療中止が続発する状態の前でも混乱が起こると思われていた。3)センターの職員(産科医、助産師、看護師など) が十分にないと心豊かなお産は無理である。【東京都千代田区/産婦人科医】
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現状を考えるにセンター化以外の方策は多分なく、産婦人科不足を憂うなら、相応の業務分散が必要。それは正常分娩を助産院、異常分娩を病院という単純な事ではなく確率的に生じうる異常に対応するには、どの道マンパワーが必要。一人科長の激務、そしてそれに見合わない社会世論は既に証明済み。今の社会にそぐわない事は間違いない。助産院の活用とは、異常を判断する知識、異常に対応する責任、異常時に対応できる情報を共有した支援病院、異常をある程度容認する妊婦側の意思が必要。少なくとも、異常時に対応できる情報を共有した支援病院の獲得の時点で、助産院の数は限られ、現時点で一般化する事は夢想。故に、現状を考えるにセンター化以外の方策は多分なく、センター病院でリスク回避を取るか、あくまで自然に拘りある程度のリスクを容認するかの2つに1つ選択を迫られる事になるかと思われる。
【北東北/研修医】
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お産が病気扱いになってしまう。安心した健やかなお産は10ヶ月かかる一連の共同作業。ストーリーがなければ、医療者側も単純作業になってしまう可能性がある。【東京都国立市/産婦人科医師】
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大賛成というわけではないが、仕方ないと思う。私自身健診は個人病院で、36週目から分娩する病院で行ったが、それに何も不満はなかった。個人病院も非常にプロ意識の高い先生方であったし(高齢のためやむを得ず分娩を扱わないが24時間対応して下さる)、分娩した病院はスタッフ全員が非常に意識の高い方達だった。昨今の産科医不足・助産師不足を顧みると、妊婦の不安がどうのこうの、と言っている時代ではないはずだと思う。現実的に、安全に生命を誕生させられる方途が他になければ、健診と分娩との間は妊婦自身が責任を持って埋めていくしかない。不安があるならば、自分の状況を健診時に毎回でも説明すること、健診施設と分娩施設の間の情報の行き来が不安なら、自分でも書類などを確認していくこと。なんでもお任せで「選択」ばかりを叫ぶのは大人の行動とは思えない。まず、妊婦自身が「正常分娩の定義とは」「妊娠中のリスクとは」ということを最低限、勉強していく時代が来ていると思う。
医療従事者に望むのは、患者の情報を同じサーバにプールしておき、健診所でも分娩施設でも、適宜取り出せるようにしておいてほしいということ。個人情報が、と言われるかもしれないが、セキュリティ管理に専門の担当を依頼すれば、現場レベルで情報の齟齬が起きるリスクより、個人情報が漏れるリスクの方が低いと個人的には考えている。【鎌倉市/主婦(公務員)】
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出産の、他人任せ、自動コンベア化・・・、上手な表現が見つからないが、今まで少ないが残っていたお産の主体性を育む機会がますます奪われそう。【さいたま市南区/ライター】
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妊婦さんにとってはお産がひどく辛い体験になると思います。ひとりで痛みに耐えたり、知らない人に囲まれてお産をしなければならないなんて、考えただけでも悲しくなります。医療関係者は過労で、非人間的な生活を送るのではないでしょうか。【大阪天王寺区/会社員】
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妊産婦:分娩施設にたどり着けず、車中分娩例が増える可能性がある。 医療従事者:拘束(自宅待機を含む)される時間が減るため、社会生活上のQOL向上につながる。反面、婦人科手術を全く手がけないで、一年中産科診療だけを扱っていてもよいと思う産婦人科医は決して多くはない。特に、二次医療のレベルまでであれば、産科診療と婦人科診療を同時にこなすことは可能であり、それがこれらの施設の産婦人科医のやりがいにもなっていると考える。したがって、産科だけを扱う高次センター病院をたくさん作ろうとしても、そこに多くの産科医を集めることは予想外に難しいのではないかと思われる。【神戸市中央区/産婦人科医師】
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分娩施設が遠方であると、間に合わなかったらどうしようと不安。【宮城県仙台市】
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妊娠中と出産が別の医者がみることになり、安心感を持ってお産にのぞめないと思う。それを安全だという人もいると思うが。大きい病院でお産となると必然的にベルトコンベアー式にならないだろうか?その人の個性や家族、思いは取り残されてしまうのではないだろうか?
【川崎市高津区/助産婦】
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妊婦としては、分業によって安心した健診・お産ができるのかという不安がややあります。【渋谷区/会社員】
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センター化・・・。すみません。不勉強でよくわかりませんので、これから調べてみます。【横浜市中区/アロマセラピスト】
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お産だけをセンターで取り扱えば、ますます医療訴訟が増えると思います。お産のセンター化はファストフード化、一見するとどこでも均一の品質で、良いサービスを選べる気がするけれど、実は粗悪な品を非常に少ない選択肢の中から選ばされている。渦中の産科医はセンター化を望んでいるのでしょうか?
センター化が産科医減少の歯止めになるとはとても思えません。【東京都目黒区/会社員】
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妊産婦は心を開きにくくなり、どこに相談したらいいのか、わからなくなってしまいそう。緊張したお産となり、お産後もいいイメージが残らなくなってしまうのでは・・・医療従事者はその場だけの関わりとなり、自分の業務をこなすだけになってしまうのでは。その人に合った関わりではなく、みんな同一の関わり(マニュアル化)になってしまう可能性がある。【東京都世田谷区/看護師】
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検診と分娩を分けることは、一貫した管理ができなくなります。妊娠中のことを知らずに分娩するのはとても危険です。お母さんとの信頼関係も築けません。センター化したいのなら、地域の産院・診療所とではなく、地域で活躍する助産師を巻き込んで、検診(正常妊娠の)は、助産師に訪問検診や助産院での検診を依頼し、分娩のときはその助産師も(極力)立ち会う形で、病院で分娩するなんていうのはどうでしょうか?施設がないと検診ができないわけではないので訪問検診をとりいれた分娩のセンター化というのなら賛成です。【奈良県奈良市/助産師】
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「子どもは病院で産むもの」という考えがさらに浸透していきそう。別に、病院で産まなくてはいけないという理由はない。妊産婦の心理面の影響として、「なぜ診察をしてくれた医師に分娩介助をしてもらえないのか?」「見知らぬ医師に分娩介助をされる」という不安の増大。医療者側として、「どんな経過をたどってきたかわからないまま、出産介助をする」という不安感と、自分の患者じゃないという思いが増大する。【栃木県那須塩原市/看護学生】
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ベルトコンベアーに乗せられたお産になると思います。今以上に、お産を他人によってコントロールされると思います。死亡事故が増えると思います。訴訟が増えると思います。分娩を扱う医師の都合によって、○連休前には産んでもらおう○深夜や休日はスタッフが手薄になるから昼に産んでもらおう○この日は私がいないからその前に産んでもらおう○次は○時からお産だから早く出そう。・・そういう医師の都合で促進剤を使われたり、無理やり引っ張られたり、帝王切開にしたり。今でも医師の都合によるお産の仕方でその弊害がたくさんあって、無理なお産による死亡事故や障害が残る等の問題が起きているのに、ますます事故が増えると思います。実際に、誰にも相談することもなく、誰の助けもなく、ひっそりと自宅やトイレで子を産み、産声をあげる前に殺してしまう事件もあります。お産を経験した人にはこの母親が、とてもとても不安で大変だったと想像できるでしょう。でも、逆にそうやって“産めること”も人は可能だということです。お産のコントロールなんて、できないこと。
だからコントロールしようとすると、どうしても不自然になるので事故がおきるのだと思います。それと、赤ちゃんを迎える家庭はさまざまだと思います。
小さな子供を抱えている人はどうやって入院するの?預ける親戚も頼れる知人もいないような人は?ひとりで入院なんて出来ません。お産のために子供を家に残してなんてできません。そんな子育てや各家庭の事情に添ったお産は出来ないと思います。育児ノイローゼでの虐待や子殺しが増えると思います。【愛知県/母親】
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総合病院でベルトコンベアー状態で出産し、ケアも十分でないなんてことがあったら悲しいです。それだけ現実ケアが施設内でバラバラです。ただ産むところが安全なだけでいいのかな?本当に妊産婦のことを考えてのことかな?コミュニケーションが取れるかな?どうしてお産するお母さんを無視してセンター化といえるかな?人間一人一人考え方が違うのです。同じことを要求してもイエスと言う人とノーという人が出てくるでしょう。お産に情熱を持っている医師・助産師は無視されるのでしょうか?少子化に拍車をかけるようなことだとわからないのではないですか?もっともっと時間をかけて、今がんばっている人の声を聞いてもらえないのでしょうか?こんなことは誰が決めるのでしょうか?一方的に決めてもいいのでしょうか?妊産婦すべてが満足できるお産を目指したい。医療従事者はどこでも燃え尽きてしまうでしょう・・・・
【秋田県大館市/助産師】
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健診を行う場と分娩を行う場の情報交換がスムーズにいっていればいいと思うし、スタッフと産婦さんとの信頼関係ができていればいいと思うが、分娩は総合病院で、というのが、「産むだけ」的な偏ったイメージを持ってしまい、「安全」は確保されても精神的なサポート体制である「安楽」な分娩介助となるかどうか・・・が疑問に感じます。【大阪市東住吉区/助産師】
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健診は地域の産院・診療所で、分娩は総合病院で担う分業、お産の集約化は、他の先進国では常識で、それに不満を訴えるという話は聞いたことがありません。現在おこなわれている里帰り分娩とも大差はないですし、こちらのアンケートによくある「工場」「ベルトコンベアー」などの表現はいかがなものかなと思うのですが。抵抗のある方は自宅分娩なり助産院分娩なりを選択すればいいのであって、ただイメージでセンター化に反対するのでは現在の産科崩壊は解決しないのではないでしょうか。【大阪/産婦人科医】
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私は、まさにセンター化(セミオープン)で出産しました。基本的には、良いシステムであると思います。検診は時間がかからず、出産は総合病院なので緊急時の対応は素晴らしかったです(私は緊急帝王切開だったので)。麻酔医もいて、手術自体は満足しています。難点は、出産までに2回しか通院せず、分娩はいつも混み合っていること。知らない医師にいきなり手術をされたこと。もっと、改善すれば画期的なシステムだと思う。たとえば、お互いの病院の情報交換を密に行うとか。分娩する病院での検診をもっと増やして、医師との信頼関係を作るとか。【横浜市/専業主婦】
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・分娩施設までが遠くなる(異常時に時間がかかって助かるものも助からない)・健診などで顔見知りの医師とは別の、見知らぬ医師や、信頼関係のできていない助産師に分娩を取ってもらうのはリラックスできない。・バースプランなど、自分の望む分娩ができるか不安(流れ作業的になるのでは?)
・産科医が一箇所に集まるのなら、看護師のように交代性勤務になって、医療事故が減る(?)【新潟県/主婦】
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妊産婦さんに、自分で産む、という覚悟がないと産めないと思います。いま多い、「産ませてもらう、医者に頼む」感覚を持ち続けることは危険。医療従事者は、自分の信念・倫理観を失うと妊産婦さんにとんでもないことをしてしまうと思います。【東京都】
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総合病院は最初から妊婦をみていないため、単に分娩は機械的にされる形になるでしょう。そういうことで、お産に対する感動もなくなるでしょう。地域の産院、診療所は健診のみで最後の分娩に携わらないため、責任のがれもでてくるでしょう。また分娩を扱わない事で、対応もうまく出来なくなる恐れもでてくるでしょう。単にお産が機械的に扱われ、妊婦の不安は今まで以上に増すでしょう。【横浜市都筑区/主婦、風水鑑定士、からだの風水】
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常位胎盤早期剥離などの緊急を要する異常が起きた時の母児の救命率が下がります。妊婦さんがセンターの近くに住んでいれば別ですが。現在、進行しているのは集約化でなく単なる病医院の減少です。減少により妊婦さんが集まる病院はパンク寸前です。出来るだけ各地域にセンターを作るべきです。【茨城県/医師】
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検診をする産院もないと思いますが。そのぐらい産婦人科はなくなっていると思いませんか。妊娠したらかかりつけの病院の近くに転居するしかないんじゃないですか。【愛知県/医師】
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妊婦さんにとって、陣痛が始まってから初めて分娩する病院に行く、というのは当然不安がある。医療者にも妊婦さんの同様の「人間的」不安があると思うし、カルテの取り違いのような医療ミスが発生しやくなりそうに思う。
分娩施設での母親学級の開催やお産ブリーフィングなど、妊婦さんが事前に分娩施設に行って医療者と面会し、自分の希望するお産を伝える、その施設でのお産の段取りを把握する、などが必要。また、産後のケア(おっぱいやママの回復)を、健診を受けていた地域の診療所が引き継げるようになっているとよい。分業自体が悪とは思わない。例えば里帰り出産する人はたくさんいるし、そういう方式を望む人もいるだろう。私が検診だけ通っていたところはそれを「セミオープンシステム」と呼んでいたが、健診・分娩とも施設を選べる(まさにオープンな)状況の中でそういうのが存在するのは問題ない思う。問題なのは、選べない状態。クローズされた?センター化。地域の診療所が特定の施設で分娩する人以外の健診は受け付けないようになってしまったら、里帰りや助産院・自宅出産を希望する人がはじきだされてしまう。【横浜市保土ヶ谷区/主婦】
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安全は確保されるでしょう。しかし妊婦さんたちは「分娩をする女」となり、「出産をする女性」とはなりえなくなってしまうかもしれません。
日本国憲法でうたわれている「人としての最低の健康で文化的な生活の保障」は妊産婦さんにはないのでしょうか【横浜市/看護教員】
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地方に住んでいる患者さんほど遠くの病院で分娩しなくてはならなくなるでしょう。妊婦の送り迎えやタクシー代、場合によっては宿泊費の支給を行政レベルで保障して頂きたいと思います。
【東京都/産婦人科医】
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妊産婦さんが安心してお産にとり組めない。助産師もお産を楽しめない。【横浜市都筑区/助産師】
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『どんなお産を行いたいか』『どんな母親になりたいか』『どんな育児がしたいか』共に考える場が少なくなってしまう気がします。日本は核家族化が著しい国ですし。万が一センター化してしまったとしても、地域にそのような機能を並行して創っていくことが必要だと思います。【兵庫県/産婦人科専門研修医】
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センター化によって、緊急事態の連携がスムーズにいくのかどうか!【横浜市中区/情報誌編集業務】
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産科医が激減しているという中での対策としては、ひとつにあると思うが、妊娠中の検診で産科医や助産師と信頼関係が結べると思うので、それがなくなるのは、産む側にすれば、この人に任せて大丈夫か?という不安が残る。
妊娠、出産、産後はひとつの流れで、一人一人違う。また、産む女性は子どもを産むロボットではなく心がある人間だ。産む側主体のお産にはなりにくいのではないだろうか?【川崎市宮前区/無職】
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妊産婦は、より選択肢がなくなるようになると思います。医療従事者間では、一次と二次医療の給与や決定権などの差別化が起こると思います。【さいたま市/国際協力】
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患者様がどうお考えかに関わらず、産婦人科医の集約は全力で進めていかなくてはなりません。福島の片田舎で一人医局で必死に働いてきた産婦人科医が1年前の事件で逃亡の恐れありとして業務上過失致死罪で逮捕された事件は、この路線が国策であることを明確に示していると思います。せめて、週1回休みが取れて、5時間眠ることができる環境を作れなければ、日本の産科医療自体が絶滅します。そのあと、産婦人科の患者様たちは必要な治療を一切受けることができないという悲惨な状況に追い込まれます。「私たちに選択肢を!選択肢を!」とおっしゃる方々、そこまで日本の産婦人科医療が追い込まれていることを理解した上でおっしゃっていますか?もしも、理解した上での話なら、もう自分から言えることは何もありません。どんな奇麗事を言っても、実際に人が全く足りず、医業収入は上がらずあちこちで産婦人科は閉鎖され、そして、訴訟は増えているのです。安心なお産、心有るお産というお題目は、安全な分娩が当たり前にできるという前提がなくては成り立ちません。今年の下半期にその「安全」が満足に確保できる保障がもうないのです。選択肢を確保できるなら確保して差し上げたい。しかし、もう人的資源も金銭的資源も時間的資源もあまりにも足りないのです。本当に切迫した話なのです。【長崎県/医師】
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最初に通院していた横浜市民病院でも、診察は自宅近所の産婦人科を、出産は市民病院をという内容の掲示がありましたが、信頼関係ができていない医師・看護士・助産師のもとでは安心して出産できるはずはないと経験から思います。結果、トラブルが起こりやすくなり訴訟等も起こる可能性が高くなるのでは?【横浜市戸塚区/会社員】
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やっつけ仕事になるでしょう。妊婦さんの希望要望は全く受け入れられなくなると思います。【東京都大田区/主婦】
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医療従事者についてはわかりませんが、妊産婦にとっては何より不幸なことです。妊娠初期からさまざまな経緯を経ての出産です。お互いの信頼関係と、それこそ産む側の女性がどのような「お産」を望んでいるのかもすべてわかったうえでの分娩であるべきです。女性は子供生産機ではありません。ベルトコンベアーのような「気持ち」も「想い」もないこのようなやりかたがいかに妊産婦を「不安」と「不愉快」にさせるかを知ってほしいです。【横浜市中区/専業主婦】
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やはり、妊産婦ひとりひとりに合わせた診療が難しくなっていくのではないでしょうか。医療従事者からしても、妊娠から出産・育児までトータルに女性と関わることが難しくなるのではないでしょうか。【東京都国立市/学生】
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お産が、まるで製品を作る工程のようになりそうで、恐いです。子供を可愛がれない母親が増えるのではないでしょうか?【埼玉県新座市/薬剤師】
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お産だけが生の営みの中で切り離されてしまい 産後の子育ての不安が募ることを危惧します。人間らしい子育ては人間らしい関わりの中から引き継がれ育まれるものだと思います。【東京都杉並区/助産師】
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身近な医療機関で助産師や看護師として働く、また雇用される機会が無くなってしまう。【茨城県/大学生】
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健診を担う病院、出産を担う病院、妊婦、この三者がよほどうまくコミュニュケーションをとらなければ、安心して出産に望むことは難しいと考える。出産の際に立ち会ってくれる人は信頼できる人であってほしいと望むけれども、短い期間で信頼を築くことができるのかどうか不安である。(妊婦にとっても助産師にとっても)信頼なき関係においては訴訟もより起こりやすいと考えられる。【長野県安曇野市/主婦】
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病院を好まない妊婦さんにとって、安心感がなくなり、その結果、安全なお産が脅かされる。【大阪市都島区/助産師】
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妊産婦さん・・・不慣れな場所で産む産婦さんは緊張するでしょう。
ほとんど顔を合わせたことのない医師がお産に立ち会う不安もあります。
【京都府城陽市/主婦・母】
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お産はなるべく住んでいる場所に近いところで行うのがいいのではないかと思います。「お産のセンター化」は妊産婦と医療従事者の信頼関係の築きを困難にし、「子どもを産む・子どもが生まれる」ことを社会から隔離してしまうのではないかと思っています。一方で、さまざまなかたちで医療が必要な方が安心して産むためにも、全ての妊産婦がセンターに通うような事態は避けねばならないと考えます。【埼玉県朝霞市/大学教員】
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妊産婦にとっては分娩という一大事において、医療機関が変わり、慣れない環境で取り組まねば成らなくなることは満足度が下がる(不安・不満が高まる)事と思う。満足度を下げないためには、健診施設と分娩施設の情報連携が必要。分娩の安全は増すと予想される。医療従事者はセンター化により医師・設備が集約化されることで労働環境が向上するものと予想される。ただ、センター化によって医療行為の他に、他施設と連携をとるための時間が大幅に必要になるものと考える。【埼玉県草加市/会社員】
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自由なお産の選択ができなくなるのでは、という心配があります。
分娩のときだけ今まで行かなかった病院に行かなければいけないというのもどうかと思います。ずっと信頼関係を築いてきたスタッフのもとで生みたいと思う人も多いのではないでしょうか。【神奈川県横須賀市/学生】
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検診を請け負ってきた医師と、センター所属の医師の考え方が違う場合、何か緊急事態が起こったときに、意見の相違が起こるのではないかと心配です。例えば胎児発育遅延(胎児の発育が遅い?小さい?)の分娩で異常が起こった際に、どちらに責任がかかるのでしょうか。【神奈川県/助産師】
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妊産婦には先ずお産の不安が解消されないまま、機械的に出産に持ち込まれるというデメリットがある。出産の基本はリラックスであるが、センター出産ではこれは望めないと認識する。またお産の集中化では、医療現場においては「計画出産」になることは目に見えており、このことにおいて促進剤の使用が急増、そのために起こる医療トラブルに追われて、結局帝王切開率を跳ね上げて、高度リスクを必要とする妊産婦のための病床確保が、逆に現場で高度医療率を深めて首をしめることとなると推測する。また、帝王切開後の妊産婦を移送する危険度も認識しておくべき必要がある。【愛媛県/主婦】
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妊産婦さんと医療者の信頼関係が取り難く、妊産婦さんが医療者を信頼し、不安なくお産に挑むことが難しくなると思います。その結果、満足のいくお産ができにくいばかりでなく、何か問題が起きたときに、トラブルになりやすいのではないでしょうか。医療者も、妊産婦さんをしっかり把握できないままの分娩介助・入院に不安を抱えるのでは。助産師として、妊産褥婦さんに寄り添った、満足のいくケアができず、やりがいを感じられないかもしれません。【京都府/助産師】
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妊娠出産は工業生産では有りません。産婦はストレスから難産傾向が強まるだろうし、医療従事者は常時緊張を強いられミスが多発するだろう。
分業すべきはハイリスクとそうでないお産である。【横浜市保土ヶ谷区/主婦】
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ベルトコンベアーに乗せられた妊婦さんを思い浮かべます。本当に機械で何かを作るときのように健診工場→分娩工場→産褥工場というながれにならざるを得ない。医療従事者はその過程しか見られなくなる。ゆりかごから墓場まで・・・。それが産婦人科の楽しいところじゃないのか〜!!【東京都北西/助産師】
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妊産婦には、安心感がそこなわれるかも・・・。医療従事者には、金銭的な問題が生じるでしょう。【山口県萩市/助産婦】
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想像もつきません。。【宮城県/自営業】
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お産が本当に大切にされるのか、心配です。今の私の働いてる病院は、忙しいと一日10件以上ある時もあります。そうなると、産婦さんのところを行ったり来たりで私たちも落ち着かず、お母さん達としても来たと思ったら、どこかへ行ってしまうので、あまりいい環境とは思えません。お産の時にはじめましてということもあります。それで、お母さん達の安全・安楽が確保できるとは思えません。【東京都新宿区/助産婦】
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大学病院で働いていた時の自分の様子が「センター化」のイメージです。通常勤務の中に、突然他院から送られてくる妊産婦(患者)。とにかく時間も余裕もなく、妊産婦に「寄り添う」なんて夢でした。ベットサイド滞在時間1分以内だったと思います。ベビーの沐浴も1人に1分!!と短時間で入れる事を競っていました。「仕事がハヤイ」=「出来る」雑であろうとなんであろうと・・・ハイリスク妊娠で不安を抱えて入院していた人たちに、暖かい言葉をかけられた事が何度あっただろう?健康な妊産婦さんたちとの接触は検温のみでした。【埼玉県新座市/助産婦(出張開業)】
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お産は妊娠の延長にあるもの。その繋がりを切ってしまうなんてとんでもない。妊娠中から診てもらっている助産師または医師の下でのお産は安心できる。心身共にリラックスしていれば、自然に陣痛も来やすいし、お産もスムーズに進むはず。いきなり別の病院で知らないスタッフに囲まれてのお産なんて、リラックス出来るわけがない。当然自然な陣痛も起こりにくいし、薬を多用したり帝王切開になったり、医療介入が激しくなるだろう。そうしてお産で傷付いた母は子育てが困難になる。子供はもういらない。少子化に繋がるし、虐待にも繋がりかねない。医療者だって、妊娠中から診てきた人と初対面でいきなりお産を介助することになる人とでは気持ちの入り方が違うに決まってる。人間味のないお産になっても仕方がない。とにかく産ませることだけに集中し、医療を多用し、機械的なお産になりかねない。こんなお産、産婦も医療者も辛いのではないか。そうして産婦人科医、助産師は減っていき、ますます人手不足になると思う。悪循環間違いなしです。
【埼玉県比企郡/主婦】
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妊産婦にとっては、今までのように地域での出産が出来ない事で、いろいろな問題があると思う。遠い人は出産前に近くに滞在するか、あるいは産気づいたらヘリが飛ぶなどのシステムがないと間に合わない人も出てくるかと思う。そういう事故防止のために、誘発分娩が主流になるかも。
医療者にとっては設備が安定し、人員も確保されているので、やりやすいと思う。私の住むアメリカはセンター化されていてそれが当たり前です。慣れれば特に問題はありません。【米国/主婦】
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緊急で出産になった場合など、普段と違う遠いセンターに通うことになると、その移動中などに不安が高まるような気がします。特に、地方で遠さがネックになるようなことは起こらないでしょうか?また、その方の分娩のために普段の先生がセンターに出向かれるのでしょうか?出向く場合は、その他の患者さんが診察を受けられなくなる場合がありますし、出向かない場合は、カルテの移動や詳しい今までの経緯がきちんと伝達されるか心配です。特に、緊急時の場合ほど普段見てくださっている先生についていてもらいたいものだと思いますが、一人のために先生に出張していただくことは現実的だといえるでしょうか?【東京都八王子市/主婦(現在、妊娠9ヶ月)】
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検診と同じ助産婦さん、産科医の先生がお産に立ち会ってくれるのならば安心だとは思います。医療従事者は、設備投資の負担が減る反面、お産を引き受けることで、普段ならお休みの日時にセンターに行かなくてはいけなくて、肉体・精神的に負担が増えてしまうのでは…。【東京都北区/会社員】
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お産のスタイル、希望などを時間をかけてゆっくり伝えながら、安心してお産に望むことができなくなる。妊婦健診が、かたちだけの健診になりそう。実際わたしはお産は別の病院にうつるということだったので、健診時気まずかったり、こころがこもっていないと感じました。【徳島県 海部郡/主婦】
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健診から継続的にみてくれた医師や助産師が、分娩時にはセンターに来て分娩を介助してくれるのであればいいと思うが、そういう勤務体制が可能なのか。低リスクのお産まで大病院で行うのは、医師不足や病院間の連携体制の不備への対症療法でしかなく、本当はそれよりも、医師を増やし連携体制を強化して、低リスクのお産は地域で行う方がいいと思う。【東京都/記者】
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妊産婦にとっては必ずしも自宅から近いところではない場所での出産となり、不便な方も出るかもしれないが、これまでより安全な医療を受けられると思われる。少なくともそこに行けばお産ができるという安心感はある。まず拠点病院を作り、産科医が安心して働ける環境を作り、少しずつそのセンターを増やしていければいいと思われる。
医療従事者にとっては、薄く広く分布した産科医が激務にさらされバーンアウトしてしまい、更に産科医が減るという悪循環を防ぐことができる。また、稀な重症例を多くの医師で共有できる事による、レベルアップが図れる。【埼玉県/内科勤務医】
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地域にたくさん医療機関があるところでは選択の自由もある程度保証されるかも知れませんが、そもそも医療機関が少ない地域ではどうなるのでしょうか?
健診と分娩場所が違うとなると、妊婦健診を通じて培った妊婦−医療者の人間関係はどうなるんでしょうか?分娩にはリラッスクが大切だと思いますが、産むときになってそれまでとは違う慣れない環境でなじみの薄いスタッフに囲まれて分娩では、緊張感が高まってしまうのではないかと心配です。理想的には妊娠から分娩・産褥そしてその後の育児と同じスタッフで支援できる方が良いのではないでしょうか?医療者サイドとしても健診からのお付き合いでないと(一応文章とか、紹介状とか、患者情報のようなものは送られるんでしょうが)どうしても妊産婦さんの情報が把握しにくいのではないでしょうか?「顔なじみ」であることは結構重要だと思います。健診だけでメインイベントな分娩に付き合えないのは医療者としても寂しい気がするのではないでしょうか?【千葉市/大学生】
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現状のようなゴージャスな産婦人科や各種の指導の充実は求めてはいけなくなる。
お産の費用は200万くらいにはなる。産婦人科医の不足の根本解決にはならない【東京都小金井市/会社員】
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きちんとカルテ情報が伝達できるのか心配。センター化で本当に医師や助産師が確保できるのか。産科医、助産婦が健診専門のほうに流れるのではないか。
また、お産が始まってから遠いセンターに移動するのは妊婦にとって負担だと思います。【横浜市】
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妊婦にとって、分娩のときが一番不安でたまらない状況だと思います。
そんなときに、今まで数ヶ月間心を通わせてきた医療従事者のいない総合
病院に行くのは、辛く苦しいことだと思います。
総合病院としては、医療作業に集中できて楽かもしれません。
でも、定期検診から長く診てこそ、妊婦さんの性格がわかり、出産で混乱し
ている妊婦さんをなだめたりできると思うんです。
カルテでは、基本的なことはわかっても全てはわかりませんよね。
そういった、妊婦を人間として接する気持ちはますます薄れると思います。【横浜市】
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特別注意するべき持病や妊娠経過を辿っている場合、細心の注意をしていかないと医療ミスを起こしてしまう可能性があると思います。
個人病院においての医師の24時間体制の待機の必要性は無くなり、医療ミスの減少にはつながる様に思います。
実際開業医が一人で日中の診察を行って、夜間の出産まで全て対応するのは無理があるのではないでしょうか?【静岡市駿河区/主婦】
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どちらに対しても、良いとは思えないです。
機械的に「健診はこっち、分娩はあっち」なんて事になると、人によっては「ロボット工場で出産しているんじゃない!」って気持ちになると思うでしょう。少なくとも、2人目の出産の時に「子供は産まされるのではなく、自らの力で産まれ出てくる」と感じました。完全自然分娩での出産や産婆さんや助産院で出産された方であれば、『産まれ出てくる』の意は解ると思います。また医療的行為がどうしても必要な出産の場合でも、信頼できる医師の元で出産したいと思う気持ちは、誰にでもあると思います。それを機械的に割り振られるとなれば、むしろ出産したいと思う人が減ってしまうのではないか…と思います。【北海道札幌市/自営業】
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センター化してしまうと病院側の医療の「社会的介入」などが多くな
りそうな気がします。  それと、なんだか「もの」扱いされそう。 たらいまわ
し、というか。  できれば妊娠中から出産・産後まで、 ひとつの所で落ち着いて
コミュニケーションをとりながら過ごしていけるのが一番かと思います。【横浜市/三児の母】
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近ければいいけど遠い場合途中で体調が悪くなったり、陣痛が急に来
てしまったりという事が珍しい事でなくなる可能性も高いと思います。 ただでさえ
費用の高い出産なのに交通費もかかって負担が大きすぎると思います。【横浜市】
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一貫性のあるケアがしにくいと思います。妊産婦にとっても、医療者
にとっても。 医療者にとっては、分娩の時のみ関わることは妊産婦とのコミュニ
ケーションに困難性を生じさせると思う。【八王子市/助産師】
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病院では麻酔医や多くの医者がいるので無痛分娩が普及出来るのでは?ともかく女性に優しい出産であってほしいです。【兵庫県加西市/会社員】
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大勢を一度に扱うこともあり、妊産婦の人間としての尊厳を軽視した
扱いになるのではと思います。まず、健診では、長時間待たされるでしょ
う。いざ出産という緊急時にも、駐車場から入り口までがとても遠いような大きな病
院で、衆目に曝され(あるいは夜中行く先も分からず)苦しみながら右往左往するこ
とになり、辛い目に会いそうです。出産時も産んだ後もいろいろ高圧的な指示が多
く、きちんと従えずに怒られそう。新生児に会いに行くにも遠くて辛そうです。病棟
は出入り自由で人が多そう。男性の見舞い客に無遠慮にじろじろ見られることなど
も、産後ナーバスになる不快なものです。【茨城県つくば市】
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お産、から、こころの問題がどんどん離れていく可能性を感じます。
安全=満足できる分娩体験なのか。手間のかかる赤ちゃんの存在を軽んじて、文句を
言うことの出来る母だけの満足に焦点をおいた分娩が、『おやこ』の長期的な自信を
持ったコミュニケーションにマイナスの影響がないのか気にかかります。 医療従事
者の「仕事から感じる満足感」と言うものは、産んだ母が親として育っていくことを
見る中にもありますが、センター化で顔も知らない人のお産を不眠不休で取り上げる
ことでこころが疲弊していくことはないのでしょうか。【愛媛県/産科医】
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妊産婦は機械的に済まされるでしょう!また、出産の調整なども当た
り前になるのでは??(促進剤の使用など)〜妊産婦の名前なども把握は出来ず『暖
かくて、みんなが誕生を心から喜ぶ空気がある出産』は無理でしょうね!! 医療従
事者も「出産する時だけの」の関係になるならば、妊産婦との人間関係(信頼関係)
が取りにくくなり、分娩最中や分娩後の精神的なケアは無理ではないでしょうか!【横浜市/主婦】
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なじみなのない人に囲まれ、なじみのない場所でお産しなくてはな
らない、産婦さんの気持ちはどんなものでしょう。  継続ケアこそ、母性看護の醍
醐味なのに、医療提供者側のやりがいはどうなるのか?  本当にそれで、医療者の
労働条件は改善されるのか? 医療事故は減るのか? 産婦さんの満足は得られるのか
? また産みたいと思えるお産ができるの?【宮城県/助産師】
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妊娠中より母児を診察する人が様々で安心して受けることできないと
思う。医 療者は個人病院と総合病院のスタッフ同士の情報提供がうまくいかないとその
患者を理解できない。【横浜市/主婦】