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「どうする?日本のお産」プロジェクト - [京都]午後の全体ディスカッション Diff

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グループワークの後、5つのテーマの発表も終わり、その意見をもとに全体ディスカッションを行いました。

皆さんの発言より

*国立病院の助産師だったが、自分の望むかたちで助産師の仕事ができず、一人目の出産を期に退職した。国がやってくれないからいいお産ができないのだと思っていたが、このディスカッションで自分はまだ未熟だと思った。(助産師休業中の母親)

*産科の閉鎖で医師がいなくなり、今まで医師に頼っていたことがわかった。助産師として、お産はとらなくても今できることを始め、院内所産院の院内助産院の立ち上げも準備している。しかし、嘱託医制度の改正が院内助産院開設の障害になっている。(勤務助産師)

*これだけ産科医の減少や産科の閉鎖が騒がれているが、マスコミ関係の中でも何が問題なのか理解していない人も多い。皆さんの声を聞いて、これをもっともっと伝えなければいけないと思った。番組を作ったところで伝える声が出てこなければ、伝えるべきものも伝えられないので、声をあげ続けて欲しい。私も頑張ります。(マスコミ)

*一人目の出産に助産院を選んだのは、テレビで放送されていて素敵だったというのが理由だった。自分もそうだが、よいお産は母の力を高めてくれる。メディアでどんどんお産の情報を流してもらい、よいお産が広がって欲しい。二人目の出産は事情によりフリースタイル分娩を取り入れていない病院に行かざるをえなかったが、幸せなお産に対する思いを手紙に託したら、後でフリースタイル分娩を始めることを聞いた。思いを伝えていくことで、変わっていくかもしれないことを実感した。(母親)

*産科医が足りないというだけではなく、助産師のこと、お母さんの思いなどいろいろなことがあるとわかった。今日出た意見は決して夢ばかりではなく、みんなの意識が高まり、同じ意見を持った人がたくさん集まれば、一つ一つ解決されていくと思う。(勤務産科医)

*ゴールデンタイムに助産師さんのことを流して欲しい。今日は自分に何ができるかを探しに来た。これからの子供達のために、母親達も声をあげていくことが大切だと思った。(母親)

*フランスでは、助産師になるのに5年かかる。助産学科は医学部に属する。助産師は産科医がいなくても分娩介助ができるので、妊婦は産科医か助産師かを選ぶことができる。(フランスの助産学生)

*様々な産科医に会った。ある産科医が「マスコミが女医と助産師をもてはやしすぎた。そういうところで産んだ女性は妊娠中こちらで見ていても、あちらにしか感謝しない。」と言われた。それを聞いて、産科医はそこまで追い詰められているのだと感じた。助産院で出産しても、妊娠中にお世話になった産科医に無事に生まれた報告をすれば、産科医も気持ちが救われると思う。(マスコミ)

*学生の実習が始まっているが、2ヶ所の病院に行っても2週間で7例しか分娩介助の実習ができていない。日本の現状ではやはり10例とるのがやっと。一例一例大切に振り返って、勉強していかなければいけない。7例実習できた内の1例は分娩が4日間かかり、学生が交代で実習させていただいた。とても感謝してくださり、介助した学生だけでなく経過を見せていただいた学生にも感謝の言葉をいただいた。これは助産師の本来の姿である、女性に寄り添うことができたからだと思う。こういう学生を育てて生きたいと思っている。(教官)

*走っていったところに助産院がある、そして産んだところがそこにいつでもあるという安心感が、日本中に必要だと思う。そのための発信基地を1年中には作りたい。(母親)

*子供にお帰りを言いたくて開業した。きついけど、辞めないでと言われたので頑張ります。(開業産科医)

*みんなが幸せなお産ができたらいいなと思う。医療者が考える安全・安心・快適なお産と、お母さんが考える安全・安心・快適なお産が一致したらいいなと思う。(母親)

*お産の活動を家族で受け止め考えてもらいたいと思い、夫もその考えに賛同してくれ今日は夫と子供と共に参加した。家族を大切に、そして地域で自分は何ができるかを胸に留めて、これから次の世代へとつなぎたい。(母親)