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!熊手麻紀子(ファシリテーター)
こんにちは。「どうする?日本のお産 ディスカッション大会」言いだしっ
ぺの熊手麻紀子です。
過去をたどると、私は仲間たちと、お産の「安全と快適」「患者の権利」を吠えてきました。
ちゃんと説明して、一緒にいて、わかって、誠実でいて、的確な心豊かなケアをしてよって。
各地でいくつもの市民グループが医療に対し声をあげてきました。
多くの誠実な医療者は、常に女性の声に耳を傾けてくださいました。
私の知っている医療者の方々は、数々の研究、研修・学会にも、院内改革にも教育改革にも、同じ志をもつ人を増やすことにも、ものすごい努力をされています。
医療者なんだから教育者なんだからあたりまえ、とは言えないくらい、血がでるくらい。
患者は医療者を大きな固まりとして見てしまうことがあります。でもそれは違う。医療者もみんな人間です。今、本当に患者も医療者も支えあいをしなくてはいけない。どん底な状況です。
医者がわかってくれない、助産師がやってくれない、患者やがわかってくれない、行政がやってくれない。くれない、くれないと言っている場合じゃないところまで来ていると思います。このままでは、もっと産科医が減り、産む場所がなくなってしまいます。
福島のある勤務助産師さんが言っていました。「助産師二人、あとは準看。大勢妊婦さんがいて人手がなくて陣痛中にほとんど誰もついてあげられない」って。
ケアをする人もケアを受ける人も、みんなみんなが辛い状況。これっておかしいですよね。
京都のお母ちゃんたち(助産婦応援キャラバン隊)がこう言っていました。「京都の助産婦を私たち母親の手で守り育てたいの。助産婦さん、疲れたらうちにおいで、背中さすったる」。
そう。
ほんとに、オラが村の医者と産婆は、住民が守らないといけない。
でもさ、でも、じゃあどうしたらいいの?って、まーーーーーーったくわからないから、集まろうねって思いました。
妊婦も元妊婦も旦那も未婚の人も医者も看護師も助産師も、みんなで、ちゃんと現状を知って考えよう!
私は、誰かの生死に触れないし、訴訟されることもないし、緊急で夜中や休日に呼び出されないし、子供とご飯食べられるし、運動会にもいけます。これから産む人と赤ちゃんのことを考えてあれこれできます。でも、目の前にいる人
を救うことに日々力を注いでいる人に、余裕なんてないですよね。だから支えあいたいって思います。
女性と赤ちゃんのために、提供者こそ「安心・安全・快適」を手にいれないと!
そして、この企画の軸は、「お母さん」です。どうしたら、お母さんと赤ちゃんが安心していられるのか。
「お母さんと赤ちゃんが安心してお産をできること」。この軸だけは、ぶれることなく守っていきたいのです。
! 早乙女智子(産科医)
(産科医・私は辞めません!)
妊娠・出産が出来るのは女性だけです。私は、産むにしろ産まないにしろ、女性の健康を守りたいとの思いで、産婦人科医師として20年間働いてきました。健康の概念には当然のことながら精神の健康が入ります。出産するということは女性にとって、命を賭けることでもあり、また一生のうちで貴重な人生経験として記憶され、その後の子育てにも影響することです。そして出産はその後の人生観をも形成する大事なライフイベントであり、精神的に満足できるためのサポートが大事です。母児が身体的に無事ならOKという医療側の安全性神話だけが優先されてはならないと考えています。
3年前から勤務しているふれあい横浜ホスピタルでは、病院としてはおそらく日本で初めて、開業助産師さんたちとのコラボレーションにより、旅館のような和室での楽しい家庭的な分娩が実現しました。家族が付き添うことで産婦さんは安心して入院することができ、助産師は産婦さんに寄り添い、自然経過で胎児がどのように生まれたいかを見守り、医師は異常時の処置を担当するという分業と連携が調和した、医療従事者ともども楽しい分娩です。その延長上には、医師も関わる安全な自宅出産が出来ないかという思いもあります。実際、オランダでは家庭分娩が半数を超えており、医師と助産師が連携していると聞いています。しかし院外に目を転じれば、高次医療機関スタッフの過重労働もあり、私たちの施設では対応できない未熟児の搬送先を探すのに苦労するのが現状で、周産期医療は全体像をみながら、産む女性や家族をどう守るかを考えなければなりません。
安全優先だけでは、産む楽しさが損なわれてしまいます。楽しさだけでは安全性がおろそかになりかねません。当院でなし得た、医師と助産師、家族の連携による安全で安心の医療の形態は、なぜ進まないのでしょうか。医師側からは安全性ばかりが強調されます。産婦さんからは、もっと安心して楽しく満足のいくお産がしたい、という声があります。助産師は実力を発揮しそびれています。本当の自然分娩を知らない病院助産師さんもたくさんいます。これらの人々の潜在力をどう融合させれば、出産の集約化の流れの中で、安全で快適なお産ができるのでしょうか。
昨年あたりから、周囲の産婦人科病院の相次ぐ閉鎖の噂が聞こえてきました。落ち度がなくてもいつ訴訟されてもおかしくない、そんな状態ではもう産科医をやっていられない、当直がない勤務はやっぱり楽だ、という仲間の声も聞こえてきました。でも、私は、お産が好きです。生まれてくる赤ちゃんは希望を持ってこの世に生まれてくると信じたいのです。女性にとって全身全霊を傾けて子どもを産むということは、かけがえのないことであり、女性を、赤ちゃんを、命の限り守りたいのです。
医師が疲弊しているなら、助産師さんたちがもっと責任をもって頑張れないのでしょうか。助産師さんが足りないなら、代わりになる看護師さんや、デューラになれるボランティアがいてもいいでしょう。家庭で産むサポート体制をみんなで整えることはできないのでしょうか。人的資源は有限です。それは私の仕事ではない、と言わずに、みんなで知恵を出し合って、産む女性と赤ちゃんを守ることはできないのでしょうか。
産科医が過重労働を必死でこなしている現状を知ってください。産科医は、お母さんたちの心の声を聞いてください。病院のスタッフの皆さん、出産に立ち会いたいという子どもたちの声も聞いてください。赤ちゃんがどのように生まれたいか耳を傾けてください。そして、行政の方は、右往左往している医療従事者の振り分けやまとめ役を買って出てください。メディアの人は医師や病院と産む女性たちの情報伝達を果たしてください。そのための情報が必要です。誰に何ができるのか、議論の場が必要です。そして、私たちは、今年限りのプロジェクトを立ち上げ、自分たちで働きかけるしかないと考えたのです。
!プロジェクト発足のきっかけ
*書いた人:熊手麻紀子
3年前にはもう「センター化構想」という言葉を耳にしていました。
街の産婦人科医院や診療所は、営業しにくくなるかもしれないとか、そんな噂
もちらほら聞こえてはいました。
そのずっと以前には、助産師を養成する専門学校や短大の閉校が相次ぎ、助産
師数の激減に危機感を感じていました。
無免許の看護師が助産行為をしている問題が浮上しました。
街の診療所、クリニックでは、助産師の働き手が足りないことも問題でした。
そして、2005年の春に研修医制度改正があり、大学病院へ医師の引き上げとい
う事態が各地でおこりました。
何がおこっているのか、よくわからない暗黒星雲に突入してしまった不安にか
られました。
そんなさなか、宮城県仙台市では、早くもセンター化が進んでいました。
一年間で合計分娩件数約2000件分の産科施設が閉鎖し、数件の総合病院でのお
産の集約化がはじまってしまいました。
2005年11月、仙台にて、母親と助産師で仙台のお産を考える小さな集いがあり
ました。
私は、その場でファシリテーションをして、みんながどんなふうに感じている
のかを聞き出してみました。
そこで出されたのは、不安な声、センター化に対しネガティブな意見ばかりで
した。
でも、こうして、思いっきりマイナス面をぐぐっ〜と掘り下げたら、「じゃあ
どうする!」と考える跳ね返りのバネが、さらに私の中で強くなっていきまし
た。
センター化のこと、街の産院がどんどんなくなっていくことは、地方だけの問
題ではなく、都会の人にも影響します。最初のお産はほとんどの人が里帰りを
します。でも故郷に産み場所がなくなってきているんです。不安でどうしたら
いいのかわからない妊婦さんが増えます。
実家でお産できなければ夫婦だけでお産して産後を過ごす人も増えます。頼る
場所がどこにあるのかわからないで、不安にずっと浸かっている人が増えます
。
これからその人たちを、地域でどう支えていきますか?
どんな情報提供をしていきますか?
職場がなくなった助産師さんはこれからどうするんですか?
妊婦が大勢集中してしまう病院のスタッフは過重労働になりませんか?
そんなことを、もうインターネット上ではなくて、みんなで会って話がしたい
!
「地域では、総合病院では、診療所では、育児支援グループでは、根っこをは
れない妊婦さんを、どう支えていったらいいの?
誰か話合いの場を作ってもらえませんか? いや、誰かいっしょにつくりま
せんか?」
そんな思いに、よしやろう!と言ってくださったのが、静岡の石井第一産科婦
人科クリニックの石井先生と山田師長さん、そして、ふれあい横浜ホスピタル
の早乙女智子先生でした。
私達にはなんのアイディアもありません。
だから、共に考える場を作ることにしました。
ぐちやぼやきの言い合いでもいい。何も解決策が出ないかもしれないけど、誰
がどんな思いで苦しんでいて、何を望んでいるのかを知る事からはじめようと
。
そして、どうする? って 未来につなげていきたいと思うんです。
!プロジェクトのねらい
*書いた人:熊手麻紀子&早乙女智子
産科の現場で今なにが起こっているのかについて、多くの人と情報を共有した
い。
そのことで、子供を産もうとするお母さんや子供たちを、みんなで守りたい。
立場を超えて、日本のお産環境をよりよくしていくことにつなげたい。
センター化という話題がでたときに、はたして自分の子供たちはどんな出産を
するのだろうかと不安が募った。
その不安を未来の明るいイメージに変えたい。
人がどう生まれてくるかということは、医療従事者とお産する人だけではなく
、
老若男女すべての人に責任の一端があるのです。
このプロジェクトでは、出産について、この国に暮らすすべての人が、それぞ
れ何ができるかを、見つめなおすきっかけを作りたいと思います。
!熊手麻紀子
こんにちは。「どうする?日本のお産 ディスカッション大会」言いだしっ
ぺの熊手麻紀子です。
過去をたどると、私は仲間たちと、お産の「安全と快適」「患者の権利」を吠えてきました。
ちゃんと説明して、一緒にいて、わかって、誠実でいて、的確な心豊かなケアをしてよって。
各地でいくつもの市民グループが医療に対し声をあげてきました。
多くの誠実な医療者は、常に女性の声に耳を傾けてくださいました。
私の知っている医療者の方々は、数々の研究、研修・学会にも、院内改革にも教育改革にも、同じ志をもつ人を増やすことにも、ものすごい努力をされています。
医療者なんだから教育者なんだからあたりまえ、とは言えないくらい、血がでるくらい。
患者は医療者を大きな固まりとして見てしまうことがあります。でもそれは違う。医療者もみんな人間です。今、本当に患者も医療者も支えあいをしなくてはいけない。どん底な状況です。
医者がわかってくれない、助産師がやってくれない、患者やがわかってくれない、行政がやってくれない。くれない、くれないと言っている場合じゃないところまで来ていると思います。このままでは、もっと産科医が減り、産む場所がなくなってしまいます。
福島のある勤務助産師さんが言っていました。「助産師二人、あとは準看。大勢妊婦さんがいて人手がなくて陣痛中にほとんど誰もついてあげられない」って。
ケアをする人もケアを受ける人も、みんなみんなが辛い状況。これっておかしいですよね。
京都のお母ちゃんたち(助産婦応援キャラバン隊)がこう言っていました。「京都の助産婦を私たち母親の手で守り育てたいの。助産婦さん、疲れたらうちにおいで、背中さすったる」。
そう。
ほんとに、オラが村の医者と産婆は、住民が守らないといけない。
でもさ、でも、じゃあどうしたらいいの?って、まーーーーーーったくわからないから、集まろうねって思いました。
妊婦も元妊婦も旦那も未婚の人も医者も看護師も助産師も、みんなで、ちゃんと現状を知って考えよう!
私は、誰かの生死に触れないし、訴訟されることもないし、緊急で夜中や休日に呼び出されないし、子供とご飯食べられるし、運動会にもいけます。これから産む人と赤ちゃんのことを考えてあれこれできます。でも、目の前にいる人
を救うことに日々力を注いでいる人に、余裕なんてないですよね。だから支えあいたいって思います。
女性と赤ちゃんのために、提供者こそ「安心・安全・快適」を手にいれないと!
そして、この企画の軸は、「お母さん」です。どうしたら、お母さんと赤ちゃんが安心していられるのか。
「お母さんと赤ちゃんが安心してお産をできること」。この軸だけは、ぶれることなく守っていきたいのです。
! 早乙女智子(産科医)
(産科医・私は辞めません!)
妊娠・出産が出来るのは女性だけです。私は、産むにしろ産まないにしろ、女性の健康を守りたいとの思いで、産婦人科医師として20年間働いてきました。健康の概念には当然のことながら精神の健康が入ります。出産するということは女性にとって、命を賭けることでもあり、また一生のうちで貴重な人生経験として記憶され、その後の子育てにも影響することです。そして出産はその後の人生観をも形成する大事なライフイベントであり、精神的に満足できるためのサポートが大事です。母児が身体的に無事ならOKという医療側の安全性神話だけが優先されてはならないと考えています。
3年前から勤務しているふれあい横浜ホスピタルでは、病院としてはおそらく日本で初めて、開業助産師さんたちとのコラボレーションにより、旅館のような和室での楽しい家庭的な分娩が実現しました。家族が付き添うことで産婦さんは安心して入院することができ、助産師は産婦さんに寄り添い、自然経過で胎児がどのように生まれたいかを見守り、医師は異常時の処置を担当するという分業と連携が調和した、医療従事者ともども楽しい分娩です。その延長上には、医師も関わる安全な自宅出産が出来ないかという思いもあります。実際、オランダでは家庭分娩が半数を超えており、医師と助産師が連携していると聞いています。しかし院外に目を転じれば、高次医療機関スタッフの過重労働もあり、私たちの施設では対応できない未熟児の搬送先を探すのに苦労するのが現状で、周産期医療は全体像をみながら、産む女性や家族をどう守るかを考えなければなりません。
安全優先だけでは、産む楽しさが損なわれてしまいます。楽しさだけでは安全性がおろそかになりかねません。当院でなし得た、医師と助産師、家族の連携による安全で安心の医療の形態は、なぜ進まないのでしょうか。医師側からは安全性ばかりが強調されます。産婦さんからは、もっと安心して楽しく満足のいくお産がしたい、という声があります。助産師は実力を発揮しそびれています。本当の自然分娩を知らない病院助産師さんもたくさんいます。これらの人々の潜在力をどう融合させれば、出産の集約化の流れの中で、安全で快適なお産ができるのでしょうか。
昨年あたりから、周囲の産婦人科病院の相次ぐ閉鎖の噂が聞こえてきました。落ち度がなくてもいつ訴訟されてもおかしくない、そんな状態ではもう産科医をやっていられない、当直がない勤務はやっぱり楽だ、という仲間の声も聞こえてきました。でも、私は、お産が好きです。生まれてくる赤ちゃんは希望を持ってこの世に生まれてくると信じたいのです。女性にとって全身全霊を傾けて子どもを産むということは、かけがえのないことであり、女性を、赤ちゃんを、命の限り守りたいのです。
医師が疲弊しているなら、助産師さんたちがもっと責任をもって頑張れないのでしょうか。助産師さんが足りないなら、代わりになる看護師さんや、デューラになれるボランティアがいてもいいでしょう。家庭で産むサポート体制をみんなで整えることはできないのでしょうか。人的資源は有限です。それは私の仕事ではない、と言わずに、みんなで知恵を出し合って、産む女性と赤ちゃんを守ることはできないのでしょうか。
産科医が過重労働を必死でこなしている現状を知ってください。産科医は、お母さんたちの心の声を聞いてください。病院のスタッフの皆さん、出産に立ち会いたいという子どもたちの声も聞いてください。赤ちゃんがどのように生まれたいか耳を傾けてください。そして、行政の方は、右往左往している医療従事者の振り分けやまとめ役を買って出てください。メディアの人は医師や病院と産む女性たちの情報伝達を果たしてください。そのための情報が必要です。誰に何ができるのか、議論の場が必要です。そして、私たちは、今年限りのプロジェクトを立ち上げ、自分たちで働きかけるしかないと考えたのです。
!プロジェクト発足のきっかけ
*書いた人:熊手麻紀子
3年前にはもう「センター化構想」という言葉を耳にしていました。
街の産婦人科医院や診療所は、営業しにくくなるかもしれないとか、そんな噂
もちらほら聞こえてはいました。
そのずっと以前には、助産師を養成する専門学校や短大の閉校が相次ぎ、助産
師数の激減に危機感を感じていました。
無免許の看護師が助産行為をしている問題が浮上しました。
街の診療所、クリニックでは、助産師の働き手が足りないことも問題でした。
そして、2005年の春に研修医制度改正があり、大学病院へ医師の引き上げとい
う事態が各地でおこりました。
何がおこっているのか、よくわからない暗黒星雲に突入してしまった不安にか
られました。
そんなさなか、宮城県仙台市では、早くもセンター化が進んでいました。
一年間で合計分娩件数約2000件分の産科施設が閉鎖し、数件の総合病院でのお
産の集約化がはじまってしまいました。
2005年11月、仙台にて、母親と助産師で仙台のお産を考える小さな集いがあり
ました。
私は、その場でファシリテーションをして、みんながどんなふうに感じている
のかを聞き出してみました。
そこで出されたのは、不安な声、センター化に対しネガティブな意見ばかりで
した。
でも、こうして、思いっきりマイナス面をぐぐっ〜と掘り下げたら、「じゃあ
どうする!」と考える跳ね返りのバネが、さらに私の中で強くなっていきまし
た。
センター化のこと、街の産院がどんどんなくなっていくことは、地方だけの問
題ではなく、都会の人にも影響します。最初のお産はほとんどの人が里帰りを
します。でも故郷に産み場所がなくなってきているんです。不安でどうしたら
いいのかわからない妊婦さんが増えます。
実家でお産できなければ夫婦だけでお産して産後を過ごす人も増えます。頼る
場所がどこにあるのかわからないで、不安にずっと浸かっている人が増えます
。
これからその人たちを、地域でどう支えていきますか?
どんな情報提供をしていきますか?
職場がなくなった助産師さんはこれからどうするんですか?
妊婦が大勢集中してしまう病院のスタッフは過重労働になりませんか?
そんなことを、もうインターネット上ではなくて、みんなで会って話がしたい
!
「地域では、総合病院では、診療所では、育児支援グループでは、根っこをは
れない妊婦さんを、どう支えていったらいいの?
誰か話合いの場を作ってもらえませんか? いや、誰かいっしょにつくりま
せんか?」
そんな思いに、よしやろう!と言ってくださったのが、静岡の石井第一産科婦
人科クリニックの石井先生と山田師長さん、そして、ふれあい横浜ホスピタル
の早乙女智子先生でした。
私達にはなんのアイディアもありません。
だから、共に考える場を作ることにしました。
ぐちやぼやきの言い合いでもいい。何も解決策が出ないかもしれないけど、誰
がどんな思いで苦しんでいて、何を望んでいるのかを知る事からはじめようと
。
そして、どうする? って 未来につなげていきたいと思うんです。
!プロジェクトのねらい
*書いた人:熊手麻紀子&早乙女智子
産科の現場で今なにが起こっているのかについて、多くの人と情報を共有した
い。
そのことで、子供を産もうとするお母さんや子供たちを、みんなで守りたい。
立場を超えて、日本のお産環境をよりよくしていくことにつなげたい。
センター化という話題がでたときに、はたして自分の子供たちはどんな出産を
するのだろうかと不安が募った。
その不安を未来の明るいイメージに変えたい。
人がどう生まれてくるかということは、医療従事者とお産する人だけではなく
、
老若男女すべての人に責任の一端があるのです。
このプロジェクトでは、出産について、この国に暮らすすべての人が、それぞ
れ何ができるかを、見つめなおすきっかけを作りたいと思います。