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どうする?日本のお産 ディスカッション大会は、皆様のご協力のもとすべて終了いたしました。

大会を終えて 代表 熊手麻紀子

<ありがとうございました>

〜9箇所のディスカッション大会は終了しました〜 会場に足を運んでくださった皆さん アンケートにお応えいただいた皆さん ご寄付をくださった皆さん ご声援くださった皆さん  お蔭様で、ディスカッション大会を開催することができました。 心より感謝申し上げます。 実行委員会は2006年12月末日をもって解散。 このホームページは2007年3月末日をもって閉鎖いたします。

<記録集が完成しました>

〜冊子『どうする日本のお産ディスカッション大会記録集』 どうする日本のお産プロジェクト実行委員会編 2007年5月が完成しました〜 2006年9ヶ所で開催されたお産環境を考えるディスカッション大会の様子、事前アンケートに寄せられた意見、実行委員一人一人の想いを綴りました。一般の母親・父親、助産師、保健師、医師、さまざまなメンバーが一緒につくった背景と情熱を感じてください。

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<事前アンケートについて>

10項目からなる事前アンケートは、ディスカッション大会の参加申込みにあわせて、皆さまから募集したご意見です。

◆アンケートの内容といままでの回答

・ご注意

【質問1】で各地の現状が伝えられていますが、時間の経過とともに変わっ たことや、正確ではない情報があります。その点お含み下さい。

・お願い

さまざまな立場の方からのご意見が綴られています。同感することもあれば 、「誤解をしているな」「わかっていないな」「そうじゃないのに」と、思わ れる内容も多々あると思います。しかし、どうぞよく読みとって、その背景に 心を寄せてみてください。 どうしてそう思われるのか? どうしてそう訴えるのか? どうしてそんなに憤慨しているのか?  どうして悲しんでいるのか? どうしてそのような意見がでるのか? 「善と悪」や「正と誤」ではなく、広い視野と寛容で読み取っていただくこと をぜひお薦めします。

<グループワークについて>

「誰が何をする?」 グループワークのテーマは各地で異なりますが、同じ方法で行われました。ディスカッションはブレーンストーミングの手法で行いました。
ブレーンストーミングとは

そのときに出た参加者の言葉を、各地報告ページに紹介しています。
▲取り扱い注意▲
  これらの言葉の数々は、グループ内で同意を得て洗練した意見ではありません 。すべては、「思いつき」「インスピレーション」であり、躊躇しないで自由 にいつもより大胆に!という枠から、湧き出してきた粗い意見集です。 常識も思いやりも欠ける無責任発言も多々ありです。ここでは、<本気でワク ワク皆でワイワイ考え発想する>ということを重視していますので、どうぞそ の点をご理解のうえ、「誰が何をする?」の意見集をご覧ください。
▲自由に大胆に!▲
  どうせ無理、ありえない、すべての人にはあてはまらない、難しすぎるなど 等、躊躇しはじめると人は頭が固くなって、無難な考えや今すぐできることば かりしか浮かんできません。ときには大胆に、今までにはないことを考えるこ とが物事の進化には必要なことですね。  達成度超ハイレベルなものが楽しく思い浮かべられると、それよりも現実的 なアイディアは、少し踏ん張れば達成できるかもしれないという感覚を得られ たりもします。  また、新しい発想だけでなく、これだけはやっぱりはずせない!という基本 ・根本を洗い出していくことも、変革のときには必要です。
▲行動をデザインする▲
  意見はすべて【○○が○○をする】という形式にはめ込んで言葉作りをしてい ます。主語と動詞がはっきりと見えることで、強烈に感じるものもあるかもし れません。 ああしてほしい、こうしてほしい・・・という願いではなく、誰がどんなこと をするべきか、どんなことができたら素晴らしいのかを発想していただきまし た。そして、それは「では、私は何をするか」と自問をすることにつながりま す。 お産の環境をよくしていくために、社会は何をするべきか、どうあるべきか、 そして、私は何をするべきか、何をしたいのかをみつけるのに、ヒントとして ご活用ください。 

<グループワークはこのようにやりました>

*4〜5人のグループになっていただきました。
*知らない人同士が原則。
*なるべく同じ職業の人が固まらないようにしました。
*各グループには書記をしていただくためのクリップボードとマジック。意見 を書き込む用紙とポストイットをお配りしました。
  「ポイント」
  とにかくたくさんたくさん、アイディアを出してみること。現実的でなくても、ばかばかしくても、現行法にそぐわなくても、おちゃらけていても、躊躇しないで、まずは思い浮かぶことをどんどん出してみてください。
誰かにわかってもらおうと思わなくていいし、すべての人のためにならなく てもいい。とにかく、今まで考え付かなかった方法を、たくさんたくさん、具 体的に出してみましょう!とうことではじめました。

<すべての大会のディスカッションの軸は>

『女性と赤ちゃんが安全で安心してお産するためには、誰が何をできますか? 』 これをベースに小テーマにそって、「○○が○○をする」を作り出し、書記が ポストイットに書きためていきます。 約20分くらい続けました。 終了後、会場に貼られたテーマ別の模造紙に、メモされたポストイットを貼り にきていただきます。 そして、目だったユニークな意見の発表です!

<参加者全員でのディスカッションを振り返り>

どの会場でも、前半と後半に、参加者全員でディスカッションをしました。 手を上げた人から順に、トークをしていきました。 最初はみんな緊張しているけれど、誰かが話し始めると、どこでも次々と手が あがり、時間が足りないほどでした。

日常では話す機会のない人々が集まってきました。 医師.助産師・保健師・教員・議員・行政関係者・子育て中の人・独身の社会 人・学生・こどもたち・・。

お産と子育てに関係する人々だけど、みんなの話しを聞いているうちに、知っ ているようで知らないことがたくさんあることに気づきます。  立場が違うだけで、同じ物事でも感じ方考え方捕らえ方が違うことがわかりま す。 外から見ているイメージと、実際は違うのだということもわかります。 同じ職業の中でも、技術や知識だけでなく、方針や働きぶりにも違いがあるの だということがわかります。 願っていても、やりたいことがあっても阻害するものが多すぎる事情もわかっ てきます。  良かれと思ってしてきたことが、むしろ良くないことだったり、悪いイメージ をもっていたことに対して、誤解が溶けたりすることもあります。

新聞やテレビで見て知っていた事柄も、生の声で聞くとリアルで、もう他人事 ではないように、心に響き揺さぶられます。 

そしてなにより、「伝えたい!」と思って、勇気をもって手を上げ発言する人 の姿は、一生懸命に生きている、そのものです。その立ち姿を見るだけで、力 づけられたりもするのです。 

医療の現場、教育の現場、生活の場からの声は、社会そのものです。 お産の環境を良くするために、どれ1つ欠けてはならない声です。 そういうわけで、私たちは、シンポジウムや講演ではなく、ディスカッション をメインにプログラムしました。

■テープ録音はせず、聞きながらメモできたお話しの一部だけを各地ページで ご紹介しています。語られた話のすべてではありませんし、その空間に共にい た人にしかわからない言葉の味わいがあります。すべてをお伝えできなくて残 念ですが、どうぞご理解いただければ幸いです。
                 「どうする?日本のお産」プロジェクト 代表熊手麻紀子

事前アンケート(終了)

10項目からなる事前アンケートは、ディスカッション大会の参加申込みにあわせて、皆さまから募集したご意見です。

「どうする?日本のお産」ディスカッション大会では、事前アンケートを行いました。2006/12/17(日)の東京ファイナルをもってアンケート受付は終了しましたが、多数の回答をいただき、そのうち、ホームページの掲載を「はい」と回答してもらったものに関して、内容を問わず、掲載しました。左サイドバーの事前アンケート以下、各質問ページに、回答が掲載されています。どうぞご覧ください。 ◆事前アンケートについてお読みください。

ご案内(終了)

どうする?産科産院が減っていく 〜産む場所がない!希望するお産を実現できる場所がない!〜

全国で産科・産院施設が数多く閉鎖しています。

分娩予約のとれない妊婦さんが急増しています。

地域のお産を一手に引き受ける施設では十分に妊産婦さんのケアができず困っています。

ベット数も増やせません。

過重労働で苦しんでいる医師・助産師がますます増えていくと予想されます。

妊産婦さんが安心して安全に出産するにはどうしたらいいでしょう。

医療者がよりよいケアを提供でき、かつ人間的にゆとりももてる暮らしをするにはどうしたらいいでしょう。

産む場所をもとめて困惑している妊婦さんを、どうしたら救えるでしょう。

地域で、施設間でどのような連携をしたらいいのでしょう。

医師.助産師・看護師・一般の女性、男性、教育者、母子保健、育児支援に携わる人、みんなで現状を語り合い、それぞれの問題点やニーズを知り、これから誰が何をしていくべきかを一緒に考えませんか?

このプロジェクトでは周産期に関わるすべての人が集まって、立場を超えて共に知恵を出し合うディスカッションの場を作ります。女性がより安全で心地いいお産をするための100の方法を探っていきましょう。

開催スケジュール

当「どうする?日本のお産」プロジェクトでは、2006年5月から12月にかけ、全国で9つのディスカッション大会を開催しました。終了した大会のページに、当プロジェクトで開催された各地ディスカッション大会の告知ページおよび報告・集計ページがまとめられています。ぜひご覧ください。

2006年05月14日(日) 横浜ディスカッション大会 終了

2006年06月04日(日) 仙台ディスカッション大会 終了

2006年06月25日(日) 埼玉ディスカッション大会 終了

2006年07月16日(日) 京都ディスカッション大会 終了

2006年08月27日(日)札幌ディスカッション大会 終了

2006年10月01日(日)長野ディスカッション大会 終了

2006年10月22日(日)愛知ディスカッション大会 終了

2006年11月11日(土)高知ディスカッション大会 終了

2006年12月17日(日)東京ディスカッション大会 終了

実行委員よりメッセージ

熊手麻紀子

「お母さんと赤ちゃんが安心してお産をできること」。この軸だけは、ぶれることなく守っていきたいのです。全文を読む(「どうする?日本のお産 ディスカッション大会」をはじめるにあたって)

産婦人科医 早乙女智子

人生の始まりである出生を健やかに楽しく迎えられますように。女性にとって大仕事である出産を健やかに楽しく迎えられますように。そして、家族の大事な一員を安全に楽しく迎えられますように。医療は女性を、赤ちゃんを、家族を支えたい。病院だって、人生を応援したい。でも、人手が、組織が、経済性が確保できない。産科がどんどんなくなっていきます。今は非常事態です。戦争でも自然災害でもなく、このままでは人災になってしまいます。 誰に、何ができるのでしょうか。ご一緒に考えてみませんか。あなたのために、あなたの子どもたちのために。日本がこどもの産めない国にならないために。

「どうする?日本のお産 ディスカッション大会」をはじめるにあたってもお読みください

助産師 伊藤朋子

これから産む人、産むかも知れない人、もう産んじゃった人、多分もう産まない予定の人、みんな来てください。命の現場が大変なことになっています。近くでは産めません。予約は取れません。待ち時間が長くなってます。診察に行っても医師は日替わり。あなたのかかりつけの病院は休日夜間、連絡が取れますか? 同じことを何人もの人に聞かれます。胎児が出れば任務終了?!妊婦は胎児の入れ物ではないよね。お産は育児の始まり、新しい家族の誕生の時なのに。「リラックスが肝心よ」っていわれてもね〜。体も大事。こころも大事。産科が次々閉鎖され、助産師がなぜか産科で働けません。募集している産科診療所には助産師は集まりません。何かあるとすぐ訴訟です。産科はうまくいって当たり前。妊娠が健康を害する原因になるなんてあまり知られてはいません。24時間・365日働いています。交替はいません。産科医療者はヘトヘト話し合ってもしょうがないかも知れないけれど、何もしないで、あきらめてはいられない。だって、大事なことだよ。生まれるって、原点だもの。みんなで話してみましょうよ。

産婦人科医 石井廣重

ただ生むではなく、ただ育てるのではなく、少しでも良く生み、少しでも良い育児をしてもらいたいと、お産に携わる多くの医療者は思っています。でも、そうしてゆくのには多くの気持ちと労働力が必要です。産婦人科医や助産師の減少は、単に生んだり、ただ赤ちゃんに食料を与えることを育児と誤解している施設さえ無くそうとしています。産科医や助産師のような技術を会得した専門家は、そう簡単に育ちませんし、過酷な労働条件やその訴訟の多さは、今の若いお医者さんや助産師さんに産科医療に立ち入らせる大きな障害となっています。それでも、私たち産科医療に携わるものは、この仕事にプライドを持ち、何とか少しでも改善できないか,苦しみながら模索しています。地域や年令、職種、男女を問わず皆でこの問題に取り組んでみませんか。

日本の将来にかかわる大問題です。

2007/2/12結成「日本のお産を守る会」

産婦人科医 池川明

お産の現場がどうなっているのか、産科医の目から見た現状を皆さんに知っていただきたいと思います。それぞれの立場でいろいろ考えて話し合うことで、何か方向性が見えてくると思います。暗闇の中の希望の光を、皆さんと探しましょう。

助産師 桜井裕子

産科・産院の閉鎖・・・全国で起こっている事は、ここ埼玉でも起こっています。産む事、生まれる事から、生きる事は始まるのに。産む場所、生まれる場所がどんどん遠くへ行ってしまう。どんどんなくなっていく。生きる事、育つ事もどんどん遠くへ行ってしまうよ。話しませんか?「気づく」ために。いろんな思いを「知る」ために。

助産師 三宅はつえ

あなたの町にある産婦人科は、あなたのお子さんがお産をするときにもあるのでしょうか。このまま産科医が減り続ければ、お産ができる病院は各県に1カ所だけなんて時代がきてしまうかもしれません。まずは、なぜこんなことになったのか、何が問題なのか、何ができるのか、とにかく皆さんで話し合ってみませんか?何もしなければ事態は悪化の一途をたどるでしょう。

主催

  • 「どうする?日本のお産」プロジェクト
  • 【実行委員】 医師・助産師・母親の有志10名で構成しています。
  • 【総合問合せ】 代表:熊手麻紀子 kumade@kumademakiko.com
Last modified:2007/09/11 07:55:37
Keyword(s):[産婦人科] [助産院] [産科医減少]
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